DJIから初のドローン用ズームカメラ、ZenmuseZ3が発表された。Inspire1とOsmoに採用されているZenmuseX3のアップグレード用だ。
ZenmuseZ3は7倍までのズームが可能。3.5倍までは光学ズームで、それ以上はデジタルズームとなる。発表では、検査や調査などの産業用に想定されているが、映像制作用として新たな可能性を提供するだろう。これにより多くのシーンでズーミングが活用できるようになる。
ZenmuseZ3はInspire1、Matrice100、そしてMatrice600といったドローンに装着して使える。残念ながらOsmoには装着できないが、Osmoには別のモデルが8月にリリースされる予定だ。ZenmuseZ3はX3と同じく、4K/30fpsの動画と12Mピクセルの静止画を撮影することができるので、恐らく画質はX3と大きく変わらないだろう。なお、ZenmuseX5とX5Rは、X3に比べてかなり良い特性を示していることは以前にレポートしたとおりだ。(前回のテストビデオはこちら)
ZenmuseZ3のコントロールはDJI GOから行うが、ズームは画面をスワイプすることによって行う。ズームの可変範囲は、22mmから77mmだ。ソニーの1/2.3型イメージセンサーを使っているが、22mmから77mm で、それぞれF2.8からF5.2 まで変化する。
画質については多少不安なところがあるが、DJIにとっては間違いなく正しい方向の進化であろう。そして、ZenmuseX5とX5Rに対しても、同様のズームレンズが将来発売されると思われる。
ZenmuseZ3の発売で唯一心配されることは、人々のプライバシーに対する懸念が、またまた掻き立てられることである。もう「ズームができないので・・」という言い訳は通らない。