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DJI Avataファームウェアアップデートで10ビットビデオ、シャープネスの調整、ノイズリダクションを実現

DJI Avataファームウェアアップデートで10ビットビデオ、シャープネスの調整、ノイズリダクションを実現

DJI Avataはファームウェアアップデートを行い、D-Cinelike H.265ビデオ録画モードを10ビットカラーでアップグレードした(最大4K UHD 60fps)。その他、動画撮影時のシャープネスやノイズリダクションのパラメーター設定、低バッテリーRTHのカウントダウンをブレーキボタンでキャンセルする機能、機体ストレージからmicroSDカードへのデータ転送機能など、様々な改良が施されている。

DJIの最新FPVドローン「DJI Avata」と、新しい「DJI Goggles 2」は2022年8月に発表された。このドローンは、新しいカメラと、最初のDJI FPVドローンと比べてはるかにコンパクトで軽量で頑丈なボディを実現した。最近、DJIは、Avataと同じカメラを使用し、カスタムFPVクワッドを構築するために使用できるO3 Air Unitも発表した。同時に、別製品として「Goggles 2」も発売している。

Avata FPV drone. Source: DJI

Mini 3 Proと同様に、DJI Avataのカメラも先日リリースされたファームウェアアップデートにより、10ビットカラーとその他いくつかの新機能や改良が施された。

DJI Avataファームウェアアップデートv1.02

新しいファームウェアは2022年12月8日にリリースされ、すべてのデバイスのバージョンは次のように番号付けされている。

  • 本体ファームウェア:v01.02.0000
  • ゴーグルファームウェア:v01.03.0000(DJI Goggles 2)、v01.05.0000(DJI FPV Goggles V2)
  • モーションコントローラ ファームウェア:v02.00.0500
  • リモートコントローラーファームウェア:v02.00.0400
  • DJI Flyアプリ(iOSおよびAndroidの両方):v1.8.0

最も注目すべき追加機能は10ビットカラーだが、他の新機能も便利そうだ。例えば、動画撮影時のシャープネスやノイズリダクションのパラメーター設定が可能になった。10ビットのH.265録画で、DJIはどのサブサンプリングを使用しているのかを明示していないが、DJI Mini 3 Proの場合と同様に、4:2:0だと思われる。

Avata FPV drone. Source: DJI

さらにAvataでは、ローバッテリーRTHのカウントダウンをブレーキボタンでキャンセルする機能が追加される予定。また、機体ストレージからmicroSDカードにデータを転送することも可能になる。

新機能と改良点の一覧は以下の通り。

  • 米国でのRemote ID要件に対応。
  • Manualモードで高度5m以上の高速急旋回時に、異常姿勢を検知して自動ブレーキをかける機能を追加。
  • ローバッテリーRTHのカウントダウンをブレーキボタンでキャンセルする機能を追加。
  • 機体が4K@30fps、2.7K@30fps、1080p@30fpsでビデオを録画できるようにサポートを追加。DJI Goggles 2と併用した場合、2.7K@120fps、1080p@120fpsも可能。
  • 機体ストレージからmicroSDカードにデータを転送する機能を追加。ゴーグルメニューの「設定」→「カメラ」で本機能を利用できる。
  • シャープネスとノイズリダクションのパラメータを設定する機能を追加。ゴーグルメニューの「設定」→「カメラ」→「高度なカメラ設定」でパラメータを設定することができる。
  • Dシネライクを10bitに改善し、後処理の可能性が広がった。
  • 一部のシナリオで飛行安定性を最適化。
  • ブロードキャストモードでのビデオ伝送の流暢性を最適化。

また、DJIはファームウェアのアップデート作業に関する重要な注意事項を発表した。

  • アップデートが完了したら、機体、リモートコントローラー、ゴーグルを再起動させてください。
  • アップデートにより、RTH高度や最大飛行距離など、さまざまな飛行パラメータがリセットされる場合がありますのでご注意ください。アップデートの前に、お好みの設定をメモしておき、アップデート後に再調整してください。
  • アップデートに失敗した場合は、機体、リモートコントローラー、ゴーグル、DJI FlyまたはDJI Assistant 2(コンシューマードローンシリーズ)を再起動し、再度お試しください。

DJI O3 Air Unitにも10bitが搭載されるか?

O3 Air Unit. Source: DJI

DJI O3 Air Unitに関しては、同社は同機のカメラがどのコーデック、カラー、サブサンプリングで記録できるかを正確に明記していない。技術仕様には、解像度、フレームレート、およびMP4コンテナが使用されていることのみが記載されている。Avataの同じカメラがD-CinelikeでH.265 10bitで記録できることを見ると、O3 Air Unitにも同じアップデートが来るのはいいことだと思う。

価格と発売時期

例によって、上記のファームウェア・アップデートは、DJI Flyアプリから無料で入手できる。DJI Avataは現在、ドローンのみの構成で629ドル(ヨーロッパではVAT込みで580ユーロ程度)で販売されている。ゴーグルやモーションコントローラーとのバンドルは、1,168ドルからとなっている。なお、日本では発売されていない。

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