DJI Goggles N3は、カメラ、調整可能なディオプター、OLEDスクリーン、ワイヤレスライブフィード共有機能を削除することで、Goggles 3に代わる手頃な価格のFPVゴーグルとして設計された。Goggles N3はAvata 2とDJI Neoに対応する。
DJIのこのFPVゴーグルの新モデルの背景にあるのは、2024年4月にAvata 2ドローンとともに発売されたDJI Goggles 3に代わる手頃な価格の製品を提供することだ。
手頃な価格を実現
価格を抑えるため、Goggles N3はオリジナルのGoggles 3の一部の機能を削除している。まず、補正ディオプターがない。その代わりにDJIは、パイロットがゴーグルを使用している間、度入りの眼鏡をかけたままでいられるよう、内部にゆとりを持たせている。また、視野角54°の1080p超ワイドスクリーンが両目に付いているが、Goggles 3のような有機ELスクリーンではない。
ゴーグルのヘッドバンドとバッテリーは、重量のバランスを取るために一体化されている(バッテリーはゴーグルの「カウンターウェイト」として後方にある)。Goggles N3は、ワンタップで内部のファンで空気を循環させ、結露を除去し、パイロットの視界をクリアな状態に保つ曇り除去機能を備えている。
チルト可能な「額パッド」を備えたGoggles 3とは異なり、新しいN3はパイロットの目を囲むパッドで支える、前世代のFPVゴーグルと同じデザインだ。もう一つの明らかな違いは、N3にはカメラがないため、リアルビュー機能がない。
DJI O4トランスミッション、ARカーソル
DJI Goggles N3は、Goggles 2と同じアンテナを採用するDJI O4デジタルビデオ伝送システムを搭載し、平均31ミリ秒の超低遅延と最大13キロの伝送範囲を実現する(FCCモード、1080/60fpsライブフィードの場合)。ゴーグルは環境に応じて2.4GHzと5.8GHzの間の最適な周波数帯を自動的に選択し、高速飛行時のスムーズなライブビューを保証する。
Goggles 3でデビューした拡張現実(AR)カーソルは、DJI RC Motion 3とペアリングすることで、N3でも使用できる。機体が離陸する前や、ブレーキやホバリング中に、ゴーグルの画面からメニューの閲覧、機能の起動、カメラ設定の調整を行うことができる。
リアルタイムのライブフィードとバッテリー残量を共有
Goggles 3から継承されたもう一つの機能は、共有リアルタイムライブフィードだ。DJI Goggles N3とスマートフォンをUSB-Cケーブルで接続することで、スマートフォンはDJI Flyアプリを通じてセカンダリライブフィードを表示できる。N3ではワイヤレス接続は利用できない。
Goggles N3では、360°フリップやロール、180°ドリフト、パワーループなどの自動アクロバット飛行も可能だ。
DJIは、Goggles N3をフル充電すると3時間近く(正確には2.7時間)使えるとしている。これは、フライモアコンボの3つのバッテリーすべてを使用して飛行するのに十分なはずだ。新しいGoggles N3は、DJI NeoおよびDJI Avata 2ドローンに対応する。
価格と発売時期
新型Goggles N3は現在予約受付中。DJIによると、出荷は11月下旬に開始される。価格は34,320円に設定されている。
詳細については、DJIのウェブサイトをご覧ください。