DJI Mavic 2のリリースから2ヶ月になるが、これに続き産業用のMavic 2 Enterpriseが発表された。 Mavic 2 Enterpriseは、写真やビデオ撮影のみならず、それ以外の用途にも対応するよう設計されている。
Mavic 2 Zoomベースの産業用ドローン
Mavic 2 Enterprise はMavic 2 Zoomがベースになっており、人命救助などへの使用も想定されている。このドローンは、信頼性が重要となる緊急用途、政府、教育機関、救助要員、その他の専門分野を対象としている。
DJI Mavic 2 EnterpriseにはMicro-USBタイプBソケットの拡張ポートが装備されている。アクセサリーをこのポートにボルトで固定することで、捜索や監視に使う想定だが、これはプロの映像制作にも必要とされる機能だ。
スポットライト
ドローンの上にマウントできる小さなライトで、これは映像製作にも役に立つ新しいアクセサリーだ。このライトは、2,400ルーメンの輝度を持つ2つのLEDで構成されており、暗い環境で捜索や救助に役立つが、これも映像製作で使えるだろう。ただし、離陸前に手動でライトの角度を調整しておく必要があるのが難点だ。
ビーコン
このアクセサリーは、おそらく映像制作にはあまり役に立たないだろう。 Mavic 2 Enterpriseのビーコンは3マイル(約4.8Km)離れても見える明るい点滅ストロボだ。暗い場所や夜間に飛行している場合に役立ち、近くのドローンや航空機のオペレーターに自機を認識させることができる。
スピーカー
スピーカーも搭載することができ、1メートルの距離で100デシベルの音量を出せる。このドローンは人命救助を目的としているため、必要に応じて最大10種類の音声録音を行うことができ、緊急時のアナウンスなどに使用する。音楽を録音すれば、ミュージックビデオの映像製作にも使えるかもしれない。
その他の変更点
Mavic 2 Enterpriseは赤色を選択することができ、これが通常のMavic 2 Zoomと見た目が最も異なる点だろう。 12メガピクセルカメラ、4Kビデオレコーディング、内蔵2倍ズーム、3倍デジタルズームなど多くの仕様はMavic 2 Zoomと同じとなっている。
しかしまた、内部では多くのものがアップグレードされている。
- DJI Mavic 2 Enterpriseは8個の光センサーと2個の赤外線センサーを備えている。また、DJIのAirSenseテクノロジーを搭載しているため、より安全な飛行が可能。 AirSenseは内蔵の受信機を使用し、近くの飛行機やヘリコプターからのADS-B信号で自動的に警告を発する。
- 24 GBのオンボードメモリとパスワード保護。ドローンを起動するたびにパスワードが必要になり、データに対するセキュリティ強化がされている。ドローンが盗難されても、データの安全が保証されている。
- 最大31分の延長飛行時間と72km / hの最高速度。
- OcuSync 2.0テクノロジーは、自動二重周波数帯域スイッチングをサポートすることにより信頼性の高い安定した飛行を実現し、最大8kmの伝送をが可能。
- 過酷な環境、特に寒い環境での新しい自己発熱型電池を使用。これはMavic Pro 2とMavic 2 Zoomでも使用できる。
価格と発売時期
Mavic 2 Enterpriseは現在、DJIのオンラインストアで購入することができる。
ドローン本体、リモートコントローラー、バッテリー1個、上記アクセサリー3個、飛行ツール付きのプロテクターケースを含むMavic 2 Enterprise Universal Editionの価格は1,999ドルとなっている。
2個のバッテリー、1個の充電用ハブ、1台の充電器、1個のUSBコネクター、1個のソフトケース、2組のプロペラを含むFly A Moreキットは419ドル。
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