DJIはMini 3 Proファームウェアv01.00.0100アップデートで、D-Cinelikeピクチャープロファイル撮影時の10ビットカラーを追加した。さらに、このアップデートでは、真の垂直撮影、フレームレートと解像度の追加、およびさまざまな自動撮影モードが追加されている。
最新の250g以下のDJIドローン、Mini 3 Proは、数日前から市場に出回っているが、DJIは早くもファームウェアの更新をリリースした。このアップデートにより、他の機能や改善点の中に、ドローン内のD-Cinelike画像プロファイルに10ビットカラーが追加された。
DJI Mini 3 Proファームウェアのアップデート
5月17日に新しいファームウェアv01.00.0100(機体用)が発表された。RCリモート(画面内蔵のもの)も同じファームウェアv01.00.0100、RC-N1リモートはファームウェアv04.14.0117、Flyアプリはバージョン1.6.1になっている。
興味深いことに、DJIの公式リリースノートには、ドローンに10ビットカラーが追加されたことについては触れられていない。以下は、DJIによる新機能と改善点のリスト。
- トゥルーバーティカル撮影
- フォーカストラック
- APAS 4.0(先進的なパイロットアシスタンスシステム)
- ハイパーラプス
- マスターショット
- QuickShots
- QuickTransfer
- パノラマ
- 4K/48fps、4K/50fps、4K/60fps
- 1080p/120fpsからスローモーションへ
- 大幅に向上した画質
- 飛行安定性を最適化
さらに、DJI RC-N1リモコンは、DJI Mini 2、Mavic Air 2、DJI Air 2S、DJI Mavic 3で使用できるようになった(DJI Fly v1.6.1 以降が必要)。
このファームウェアのアップデートは発売後すぐにリリースされたため、すでに購入した本体を受け取り、古いファームウェアバージョンで飛ばしたユーザーはごくわずかだそうだ。実際、4K 48/50/60p、垂直撮影、すべての自動撮影モードなど、これらの機能のほとんどは当初から宣伝されていたので、この新しいファームウェアは最初の製品ファームウェアと考えていいのかもしれない。
10bitになったD-Cinelike
さらに分かり難いのは(もちろん素晴らしいことだが)、DJI Mini 3 ProのD-Cinelikeピクチャープロファイルで10ビットカラーが使えるようになったことだ。正直なところ、なぜDJIがこの点をリリースノートにも、どこにも記載しなかったのか理解できない。実際、この250g以下のドローンは10ビットカラーで撮影できるようになり、ドローン撮影した写真や、他のカメラと比較したりする場合大きなメリットだ。
ドイツを拠点とする映像作家でありドローンパイロットであるSkyscopeのWinfried Halberstadt氏は、ファームウェアアップデート後のノーマルとD-Cinelikeピクチャープロファイルの比較を作成している。彼は晴天の空(8ビット素材のバンディングを見るには最適な場所だ)を撮影し、D-Cinelike素材をノーマルプロファイルの画像と一致するようにグレーディングした。コントラストを極端に上げると、ノーマル(8bit)ではバンディングがはっきり見えるが、D-Cinelikeでは見えなくなっている。これはD-Cinelikeが、確かに10bitであることの証明だ。
カラーサブサンプリングがどのようなものかについては情報がないが、4:2:0と考えられる。とにかく、これは素晴らしいニュースであり、DJI Mini 3 Proは少しばかり「プロ」になった。多くの点で、Mini 3 Proは、従来のDJI Air 2Sに挑戦している。価格的にも、この2つのドローンはそれほど違いが無い。