DJI Osmo Action vs GoPro HERO7比較レビュー
既述の通り、DJIは同社初のアクションカメラOsmo Actionを発表した。これは、現在のアクションカメラをリードする GoPro HERO7に正面から戦いを挑んだ形だ。そこで、これら2台を徹底比較してみた。
DJI Osmo Actionの詳細と仕様については、以前の記事を確認していただきたい。 また、 GoPro Hero7が発表された昨年、その手振れ補正機能HyperSmoothのテストも行っている。(記事はこちら)
DJI Osmo Action vs GoPro Hero7
比較はOsmo Actionと GoPro Hero7をマウンテンバイクに取り付けて行った。また、2台のカメラを胸部に取り付けて撮影した。上記はその比較ビデオ。
結果を見るとOsmo ActionのRockSteadyは Hero7のHyperSmoothよりも優れていることが分かる。このショットでは、カメラは両方とも手動露出(GoProが-0.5、Osmo Actionが-0.7)に設定されている。
画角は、GoProの方が多少広い。またOsmo ActionではD-Warp機能をオンにすると、画角はさらに狭くなる。
スローモーション機能では、両方とも1080pで240fpsまで可能だ。映像からわかるように、GoProの方が心地よく、Osmo Actionは、特にシャープなシャドウ部でノイズが多くなる。スローモーション撮影のテストはすべて、どちらのカメラも240fpsで行った。色は、OsmoはD-Cinelike、GoProではProtune Flatに設定されている。
一般的に言えば、GoProの画像のほうが最大ビットレートが高く、高画質だ。 Hero7はH.265で75Mbpsを超え、Osmoは100Mbpsを超えるが、H.264のみとなっている。
Osmo Actionの利点の1つは、バッテリー寿命だ。 Osmoのバッテリーはほんの少し大きいだけだが(80mAh以上)、カメラの電源管理が優れており、バッテリー動作時間をかなり長くしている。
モニターを比較すると、GoProは4:3だが、Osmo Actionは16:9と大きくなっている。更にOsmo Actionはフルカラーのフロントスクリーンも備えている。自撮り棒でアクションシーンを撮影する場合などに有用だ。
また前面のプロテクターガラスの着脱は GoPro Hero7よりOsmo Actionのほうがはるかに簡単だ。 GoProでは着脱が非常にやりにくいが、Osmo Actionはネジで固定している。
まとめ
Osmo ActionはDJIの最初のアクションカメラだが、良くできている。 また価格も Hero7より安価な設定となっている。 GoPro Hero7は、画質に関しては依然として優位性を保っているが、Osmo Actionは、HDRモード、歪み補正機能、フルカラーのフロントディスプレイなど、新たな機能が導入されている。更に手振れ補正はGoProよりも優れている。これは非常に大きなポイントだろう。どちらのカメラが適しているかは、ユーザーが求めるものにより異なる。画質を優先する場合はGoProがお勧めだが、その他の機能についてはOsmo Actionがお勧めだ。将来のファームウェアアップデートで画質が向上すれば、Osmo Actionが優位になるだろう。
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