
DJI Osmo Mobile 7と7Pは新しいスマートフォンジンバルで、収納式三脚を内蔵し、DJIの第7世代のスタビライゼーションであるActiveTrack 7.0を搭載し、新しいマグネット式多機能モジュールに対応している。これにより、被写体のトラッキングが強化され、新しいジェスチャーコントロールが可能になり、小型の2色ライトが搭載された。Osmo Mobile 7Pには延長ロッドも内蔵されている。
中国のハイテク大手DJIは、第6世代が登場した2022年まで、スマートフォン用の新しいOsmo Mobile(OMとも呼ばれることがある)ジンバルを毎年発表していた。今回、およそ2年半ぶりに第7世代の新しいOsmo Mobileが登場した。DJIは時間をかけて、さらに磨きをかけたようだ。

DJI Osmo Mobile 7と7P
まず、両モデルともグリップに収納できるミニ三脚が内蔵された。三脚をグリップ内に折りたたんだ状態でも、底部に1/4インチのネジ山が残っているのは良い。どちらのジンバルもワンステップ収納に対応しており、厚さ6.9~10mm、幅67~84mm、重さ170~300gのスマホをホールドできる。
内蔵の3350mAhバッテリーは最大10時間の駆動が可能で、USB-Cポート経由で約2.5時間でフル充電できる。両モデルとも新しい多機能モジュール(詳細は後述)にも対応しているが、Osmo Mobile 7を購入する場合はモジュールを別途購入する必要がある。7Pではモジュールは同梱されている。

モデルの違いは、7Pモデルには、通常のOsmo Mobile 7よりも多くの機能が搭載されており(Pはおそらく「Pro」を意味する)、わずかに大きく重くなっている。7Pには延長ロッド(最大長215mm)が内蔵されているが、Osmo Mobile 7には内蔵されていない(その分、小型軽量になっている。全体の重量は約300g)。

Osmo Mobile 7Pは、焦点距離ズームやマニュアルフォーカス制御用のサイドホイールを備えている。さらに、ホイールを長押しすると、マルチファンクションモジュールのフィルライトをコントロールできる(明るさと色温度を調整)。

Osmo Mobile 7ジンバルがApple Watchに対応した。DJIMimoアプリを使用すると、時計をジンバルのスマートリモートとして使用できる。
両ジンバルには、DJIの第7世代スタビライゼーションとActiveTrack 7.0テクノロジーも搭載されている(DJI Mimoアプリとペアリングした場合)。これにより、ジンバルは人混みや動き回る場合でも、被写体を追尾し、その動きに自動的に追従するように調整できる。

スマートキャプチャーでは、ジンバルが複数の被写体を検出し、ユーザーはジンバルに1つの被写体にロックするよう指示したり、タップするだけで別の被写体に切り替えたりできる。

多機能モジュール
これは、被写体のトラッキングを強化するための、磁石で取り付けられる新しいアクセサリーだ。DJIは、群衆の中でフォーカスを正確に維持したり、一時的にフレームから離れた被写体が再びフレームに入った場合に再捕捉できるとしている。さらに、このモジュールにはバイカラーのライト(2500-6000K)が搭載されている。最大出力は40ルクス(0.6mで)とされている。

このモジュールは、手のジェスチャーを使って、写真撮影、録画の開始・停止、トラッキングの起動、構図の調整などを操作できる。
- 手のひらをモジュールに見せると、インテリジェントトラッキングを開始または停止する。
- 「V」のジェスチャーをすると写真が撮れる。ビデオ撮影を開始または停止することもできる。
- 両手で「ダブルL」のジェスチャーをすると、被写体のフレーミングを調整できる。
さらに、多機能モジュールはマイクレシーバーとしても使用できる。USB-Cポートを使ってスマートフォンと接続し、電力を供給しながら音声伝送を行うことができる。

モジュールを使用すると、ジンバルのバッテリー寿命が短くなることに留意してほしい。多機能モジュールのインテリジェントトラッキング機能を有効にし、フィルライトをオフにした場合、動作時間は約5時間となっている。インテリジェントトラッキング機能がオンで、フィルライトを最大輝度に設定した場合、動作時間は約4時間となる。
Osmo Mobile 7 set. Source: DJI Osmo Mobile 7P set. Source: DJI
価格と発売時期
DJI Osmo Mobile 7は13,310円、DJI Osmo Mobile 7P(多機能モジュール込み)は18,480円で発売中。DJIのウェブサイトはこちら。