DJI Pocket 2ハンズオン
DJIは、OsmoPocketの後継機DJI Pocket 2を発表した。重量と大きさは同じだが、より大きな1 /1.7インチセンサーとより広い20mm/f 1.8レンズを搭載している。また、新しいズーム機能、アップグレードされたオートフォーカス、DJIマトリックスステレオと呼ばれる4つのマイクを備え改良されたオーディオシステムなどが新たに搭載されている。アクセサリーを取り付けるための着脱可能なベースプレートを備えたモジュラーデザインも特徴。DJIPocket 2は、現在注文可能で、価格は49,500円から。
DJIが初代のOsmo Pocketを発売してからほぼ2年が経過した。これは、3軸ジンバルを内蔵した4K/60p記録ができる小型カメラだ(ハンズオンレビューはこちら)。当時、DJIはニューヨークでかなり大規模な導入イベントを開催した。
大きくなったセンサー、ズームモード、改善されたAF
「Osmo」という名前が削除されたが、それ以外の新しい点を見てみよう。まず、Pocket 2には、解像度が16メガピクセルの1 / 1.7インチイメージセンサーが搭載された(OsmoPocketには12メガピクセル1 / 2.3インチセンサーが搭載されていた)。 64メガピクセルの画像をキャプチャできる高解像度モードもある。レンズは20mm(35mm換算)/f1.8でより広角になっている。
最大ビデオ解像度とフレームレートは変わらず、100Mbpsビットレートで最大4K(UHD)/60fps。さらに、HDRビデオ記録が追加された。 Pocket 2は、64メガピクセルモードを使用して最大8倍のズーム、または1080pか16メガピクセルモードで4倍のロスレスズームも可能。
DJIによると、オートフォーカスは再設計され、位相検出とコントラスト検出のハイブリッド2.0 AFブレンドを使用し、速度と精度を向上させている。 Pocket 2の重量は117gで、OsmoPocketと同じ。バッテリー持続時間は最大140分。
改善されたオーディオ
DJIは、Pocket 2のオーディオ記録は再設計したと述べている。いわゆる「DJIマトリックスステレオシステム」は、4つのマイクで構成されている。指向性オーディオは、特定のマイクからの音を強調しできるだけディテールを録音する。
音声トラックは、カメラが向いている方向に基づいて音声を調整し、またオーディオズームは、カメラをズームインするときに音場を狭める。不要な背景音をフィルターで除去することもでき、オプションのウィンドスクリーン付きワイヤレスマイクにより、屋外での撮影で音声をクリーンに保つことができる。
インテリジェント機能
Pocket 2には、カメラの電源を即座にオンにするFast Wake、ジンバルの落下を感知したときに予防措置を講じるDrop Aware(詳細は不明)、操作中にビデオ録画をすばやく一時停止するPauseRecordingなどの新しいアップグレード機能が含まれている。インテリジェント機能には、次のものがある。
- プロモード:ISO、シャッタースピード、EV、フォーカスなどのマニュアルモード
- ActiveTrack 3.0:被写体を選択し、自動的にフレーム内に保持する
- スローモーション:1080p時240fps(8倍)でスローモーション記録できる
- タイムラプス、ハイパーラプス、モーションラプス:ハイパーラプスは、電子手振れ補正(EIS)を自動的に付加し、滑らかな映像にする。ユーザーは、個々の画像を個別にRAW形式で記録し、ActiveTrack3.0を使用することができる。
- パノラマ:180°Panoは風景画像用に4枚の写真をキャプチャし、3×3Panoは9枚の画像を合わせてワイドかつ高精細に表示する
- ライブストリーミング:Facebook、YouTube、またはRTMPに直接ライブストリーミングできる
- ストーリーモード:カメラの動きを事前設定し、カラープロファイル、音楽、およびテンプレートを使用し、ソーシャルメディア用にすばやく編集して共有できる
アクセサリーとMimoアプリ
充電ケース、ワイヤレスマイクセット、防水ハウジング、小型のコントロールホイール、延長ロッド、広角レンズ、ワイヤレスモジュール、スマートフォンサポートシステムなど、さまざまなアクセサリーが用意されている。
新しいモジュラー設計により、ハンドルの下部を取り外すと、マイクロ三脚を取り付けるためのベース、スマートフォンにリモート接続するためのWi-Fiモジュール、三脚付きのDo-It-Allハンドル、Wi-FiおよびBluetoothモジュール、スピーカー、3.5mmオーディオジャック、ワイヤレスマイクレシーバーなど、各種アクセサリーを取り付けることができる。
Do-It-Allハンドルを使用すると、少し大きくなるが持ちやすくなるうえ、スピーカーと3.5mmヘッドフォンジャックが追加される。また、ワイヤレスオーディオレコーダー用のレシーバーも含まれる(これはCreatorコンボにも含まれている)。 Pocke2tでオーディオ機能はかなり改善されている。
初代のOsmo Pocketと同様に、新しいPocket2もMimoアプリ(iOS、Android)を利用でき、複数のアイテムを一度に選択、削除、ダウンロードできるバッチ選択などの多くの便利な機能を備えている。内蔵の編集ツールを使用すると、画像やビデオを簡単に編集でき、ソーシャルメディアですぐに共有できる。新しいAIエディターは、動画を自動的にプレビューし、ハイライトを選択して、短いビデオを作成する。
価格と発売時期
Pocket 2を購入する場合、「DJI Pocket 2」と「DJI Pocket 2 Creatorコンボ」の2つの選択肢がある。またDJICareRefreshも利用できる。
DJI Pocket 2にはミニ操作スティックと三脚マウント(1/4インチ)などが同梱され49,500円、DJI Pocket 2 Creatorコンボには、広角レンズ、ウィンドスクリーン付きワイヤレスマイク、Do-It-Allハンドル、マイクロ三脚が同梱され、64,900円となっている。配送料は無料、発送予定は入金確認後7-12営業日となっている。