NABに先立つ48時間前に、DJIはZenmuse X7のファームウェアアップデートを発表した。Apple ProRes RAW14-Bitをサポートする。
DJIの上級プロダクトマネージャーPaul Pan氏は、
Zenmuse X7カメラとInspire 2ドローンは、ワークフローとイメージングの改良により、空撮で最も要求の厳しいプロジェクトに対応できるプラットフォームだと語っている。
DJI Zenmuse X7ファームウエアアップデート
DJI Zenmuse X7カメラのファームウェアのアップデートは、Apple ProRes RAWフォーマットのサポートなど、多くの改善を伴っている。
Inspire 2,のRAWアクティベーションパッケージを使用しているユーザーは、ProRes RAWを使用できるようになり、RAWのパフォーマンスでProResのワークフロー上の利点を享受できる。これにより、高画質、高効率の空撮が可能になる。
RAWユーザーでないならProResが標準で、ワークフローを損なうこと無くハイライトからシャドウまで収録できるのは歓迎すべき改善点だ。 RAWアクティベーションパッケージのユーザーは、ProRes RAWファイルをネイティブに、NLEにドラッグ&ドロップする事ができるようになった。
14ビット記録
新しい記録モードでは、Zenmuse X7は6K 23.976 fpsで14ビットのCinemaDNGを記録することができ、全体的にノイズが減少するとともに、トーンと色の変化がスムーズになる。画素あたりのビット深度の情報が増えることで、映像制作者はより低い照明設定が可能となり、Zenmuse X7をより柔軟に使用することができる。
ライトの状況に柔軟に対応でき、細かい設定が可能で、詳細な情報が得られる。
速く軽快なワークフロー
Zenmuse X7により、軽く速いデータ処理システムが実現する。ファイルサイズはビット深度と解像度に伴って重くなるが、Zenmuse X7データシステムはexFATファイルシステムを採用しており、ファイルをより効率的に処理することができる。
1回の録画で最大32GBまで録画できるようになった。そのため、短いクリップを繋ぐという必要はなくなった。 exFATフォーマットは、データ管理を改善するだけでなく、macOSとWindowsオペレーティングシステムの互換性も持っている。
リリース時期
アップデートは段階的に行われるが、長期間のものではない。最初のファームウェアアップデートでは、14ビットのCinemaDNG記録がサポートされ、今月下旬(2018年4月)にリリースされる予定。 次のアップデートは2018年5月下旬で、Apple ProRes RAWとexFATファイルシステムがサポートされる。
ファームウェアのアップデートは、DJI Assistant 2またはDJI Go 4モバイルアプリケーションから無料でダウンロードでき、14ビットのCinemaDNGおよびProRes RAW機能はCinemaDNGライセンスを持つユーザーのみが利用可能となる。
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