ボンダイビーチの波を撮影するために行ったドローンの飛行が、サメに襲われた突き漁をする漁師を救出することになった。ドローンは、捜索や救助にも活用されているが、今回はその一つの例を紹介する。
ドローンパイロットのマット・ウッズ氏は、オーストラリアのシドニーにあるボンダイビーチの海の上を飛行中に、サメに襲われている漁師を発見した。デイリー・メール紙は、30分にわたる光景を報じているが、そこにはサメがダイバーに何度も突進する姿が映っていた。
ウッズ氏はいち早く行動を起こし、ドローンをダイバーの上に安定させたまま、地元のライフガードに連絡した。ライフガードのジェットスキーがサメを追い払い、漁師を救助した。幸いなことに、漁師はリーフのそばの岩の上にたどり着き、無事だった。
ドローンでの救助活動
ドローンは捜索・救助の分野では目新しいものではない。先日、このように使用されているフォトグラメトリーをVFXに応用するという記事を掲載した。マット・ウッズ氏が目撃した出来事は、ドローンが映像だけでなく人命救助にも使えるツールであることを知るまたとない機会となった。
しかしなぜサメはダイバーを襲ったのか?
この漁師を襲ったもはアオザメだが、海岸から遠く離れた場所に生息しているため、人間にとって危険な存在ではない。突き漁をする漁師は通常、水中にいる間はエサや死んだ魚を身につけている。
サメは遠くからでも餌の匂いを嗅ぎ取ることができるので、これらのサメは、この匂いを嗅ぎ取ったのだろう。また、アオザメは地球上で最も速く泳ぐサメで時速32キロ、1日に55キロもの距離を移動することができる。
特集画像 Photo by Mile Ribeiro from Pexels (これがアオザメかどうかはわからないが) ドローンの画像はDJIが提供している。編集 CineD