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英国ガトウィック空港がドローンにより閉鎖

英国ガトウィック空港がドローンにより閉鎖

英国で2番目に発着便が多いガトウィック空港で、昨夜、空港の近くを2機のドローンが飛行したため滑走路を閉鎖し、その間すべてのフライトが離着陸できなくなった。現地時間で20日午後9時に発生し、現在(21日)も混乱が続いているようだ。

ガトウィック空港のWebサイトはこちら

Photoshopped illustration image. Source: pixabay.com

ドローンは、非常に簡単で安価になっているため、今や誰でも飛ばすことができる。ドローンの数が増えるに従い、ドローンによる問題件数も増えている。このような無責任なユーザーが増えると、ドローンの購入にライセンスが必要だったり、規制の強化につながるだろう。

ドローンによる問題件数の増加

ドローンの飛行には一定の制限があるが、空港の近くでドローンを飛行させてはいけないというのは、主要な制限の一つだ。航空機に重大な損害を与えたり、最悪の場合致命的な結果を招く可能性がある。実際、ロイターの報告では、UK Airprox Board(英国ニアミス調査委員会)によれば、英国の私用飛行機と航空機のニアミスは2015年から2017年に3倍以上増加し、昨年は92件と発表している。

ガトウィック空港に関しては、今回が初めてではない。Cinema5Dでは2017年7月にも同様の記事をリリースしている。しかし混乱の規模から考えると、今回の件は遥かに規模が大きく、何千人もの乗客に影響を与えている。

ガトウィック空港のWebサイトに公表された公式声明(要約)は、次のように書かれている。

ガトウィック空港では現在すべての便の発着を見合わせています。本日同空港を利用する予定の皆様は、状況を確認の上移動してください。

12月19日水曜日午後9時ごろ、ガトウィック空港で2機のドローンが飛行しているのが確認され、滑走路は安全上閉鎖されたままです。現在サセックス警察が調査中です。

これにより、かなりの数のフライトが他の空港に向かい、すべてのフライトの到着と出発を見合わせております。

航空会社は影響を受けた乗客に宿泊施設を用意したり、他の空港に着陸したフライトの乗客に対し移動手段を提供しています。

影響を受けた乗客の皆様にはご迷惑をおかけしますが、乗客とスタッフの安全を最優先に考えています。

情報では、現在のフライトはすべてキャンセルされているか、別の空港に着陸している。サセックス警察はドローンのパイロットを捜索中だ。警察によれば、ドローンは滑走路の近くを何度も飛行していることから意図的な行為と思われるが、テロの可能性は少ない、と述べている。

Police helicopter looking for drones and their pilot(s) at Gatwick airport. Credit: Pete Summers/PA

アイルランドでは、今年の初めに、すべての無人機が400フィートを超え飛行することを禁止する新しい法律が施行された。高さと飛行場の制限を越えてドローンを飛行させたユーザーは、無制限の罰金、最高5年間の刑期、またはその両方が適用される。現在の英国の無人機に関する法律の詳細については、こちらのレビュー記事を参照いただきたい。

DJIは飛行制限区域を飛行しない機能を実装したが、後にハッキングされた。意図しないで制限区域に入ってしまうことを防ぐには、例えば先日の記事のような、リアルタイムジオフェンシングアラート機能を備えたAirMapアプリのようなものがある。しかし、誰かが実際に意図的に空港で混乱を引き起こそうとする場合、残念ながら、簡単にできてしまう状況にある。なお、ドローンに対して妨害電波で防御する方法もあるが、航空機の離着陸にも影響する。

Sources: Gatwick Airport, USA Today, Reuters, Telegraph, Irish Examiner, GizmodoTrusted Reviews

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