DZOFILM Gnosis Macro Cine T2.8プライムレンズは、32mm、65mm、90mmの3つの焦点距離を持ち、倍率は1:1から1:5で、センサー面から167mmまで近接撮影が可能だ。レンズマウントはLPL、PL、EFで、価格は1本5,389ドル。
中国のシネマレンズメーカーDZOFILMは、最近相次いで新製品を発表している。わずか数日前、同社はVespidシネプライムシリーズに21mmと40mmを追加し、拡充した。さらに、DZOFILMは現在、8月18日までほとんどの製品のバンドルセールを実施しているので、シネプライムやズームを購入する際はぜひチェックして欲しい。
今回、DZOFILMは、マクロ機能にフォーカスした3本の新しいシネプライムレンズを発表した。DZOFILM Gnosis 32mm、65mm、90mm T2.8を紹介する。
DZOFILM Gnosisマクロシネプライムレンズ
DZOFILMのVespidプライムと同様に、新しいGnosisマクロシネプライムレンズも、VistaVisionサイズを含む大判イメージセンサーをカバーしている。これらのレンズが作り出すイメージサークルは直径46.5mmで、例えば ARRI ALEXA LFのオープンゲートモードでも十分な大きさだ。
これらの新しいプライムレンズの焦点は、1:1から1.5:1までのマクロ性能で、クローズフォーカスの値と密接に関係している。レンズは3つの焦点距離で構成されている。
- 32mm T2.8、最大撮影倍率1.00倍、センサー面からの距離167mm
- 65mm T2.8、最大撮影倍率1.33倍、焦点距離(センサー面より)237mm
- 90mm T2.8、最大撮影倍率1.50倍、クローズフォーカス(センサー面より)258mm
どのレンズも、もちろん無限遠にピントを合わせることができる。そのため、マクロ以外のさまざまな撮影にも対応できる。マニュアルギア式フォーカスリングのフォーカススローは3本とも同じ300°だ。レンズ本体には、距離表示(インペリアルまたはメトリック)がある。
16枚羽根の絞りはT2.8からT22まであり、ギア式の虹彩リングでスムーズに変更することができる。絞りリングの回転角度は、32mmレンズが55°、65mmレンズが67°、90mmレンズが68°となっている。
光学系は、32mmと90mmが9群11枚、65mmが8群11枚。また、全長112mm、前面直径114mmと、3本とも同じ大きさとなっている。
レンズはアルミニウム合金製で、焦点距離と使用するレンズマウントによって、1本あたり1280gから1460gの重量となる。グノーシスのマクロレンズにはARRI LPLマウントが付属しており、ARRI PLまたはキヤノンEFにユーザー交換が可能。レンズには、必要なレンズマウントエレメントとシムが付属している。
価格と発売時期
DZOFILMのGnosisマクロシネプライムレンズは、現在予約受付中で、8月上旬に出荷が開始される予定。価格は、32mm、65mm、90mmのレンズ1本で5,389ドル。3レンズセットで15,999ドルとなる。