DZOFILMは、フルサイズシネカメラのVespidプライムレンズとCatta Aceズームレンズ(PLマウント)に対応した新しいKOOPリアフィルターを発表した。NDフィルター、UVフィルターのほか、ブラックミスト1/4、ブルースリークフィルター、DIYボケフィルターが2種類セットになっている。フィルターセットは、1セット299ドルで4月下旬に出荷開始予定。さらに、Cattaシネズームレンズのブラックバージョンを発売中で、5月上旬に出荷を開始すると発表した。
中国のレンズメーカーDZOFILMは、ここ数年、シネマレンズのラインアップを大幅に拡充している。Pictorと呼ばれるSuper35シネマズームレンズセットに始まり、Vespidと呼ばれるフルフレームプライムからCattaと呼ばれるフルフレームシネズームへと続いている。
今回、PLマウントのVespidプライムとCatta Aceズーム用の新しいKOOPリアフィルターが発売された。
DZOFILM KOOPリアフィルター
DZOFILMによると、KOOPは同社が初めて設計したフィルターだ。前述の通り、DZOFILM Vespid Prime & Catta Ace(PLマウント)レンズに対応したフィルターとなっている。
着脱式・マグネット式のKOOPリアフィルターは、スーパーHDガラス製で、防水・耐油性に優れている。DZOFILMによると、両面ナノコーティングにより、反射や映り込みを抑えている。KOOPフィルターは2種類セットになっている。
1. Standard set
ND4(0.6)、ND8(0.9)、ND16(1.2)の3種類のNDフィルターがセットになっている。さらに、UVフィルターL365をセットで提供している。UVフィルターは、紫外線を吸収し、日中の青みを抑えるとともに、埃や湿気、傷からリアエレメントを保護する一般的な役割を果たす。
2. Artistic set
まず、このセットにはブラックミスト1/4フィルターが含まれている。コントラストやシャープネスを下げることを前提に、ブラックミスト1/4は画像をより繊細にする。ホワイトミストに比べ、ブラックミストは光を和らげながら影のディテールをより多く残すことができる。画像のコントラストを変えることなく、画像の色彩を保持するフィルターだ。
セットの2つ目のフィルターは、アナモフィックワイドスクリーンの特性をシミュレートし、描画グレアーを追加するストリークフィルター(青)だ。強い光源があると、青い長いアナモルフィックストリーク効果が画像でよりよく見えるようになる。
最後のフィルタータイプは、DIY Bokehフィルター。これは空のマグネットフレームフィルターで構成されており、様々なインサートを装備することができる。Dロゴ、星、照明、ハート、クエスチョンマークのフィルターが同梱されている。
価格と発売時期
DZOFILMによると、KOOPフィルターは4月下旬の出荷を予定しており、価格は1セット(スタンダード、アーティスティック)で299ドルとなっている。黒のCattaシネズームは5月上旬に出荷開始予定で、価格は1本3,099ドル、レンズセット(35-80mm&70-135mm)は5,899ドル。
Catta Zoomレンズは、少し高価なCatta Aceズームと混同しやすいが、主な違いは以下の通り。
- イメージサークル:43.5mm (Catta Zoom) vs 46.5mm (Catta Ace)
- DZOFilm Catta Aceの方が若干コンパクト。
- カッタズームはE/RF/L/X/Z(ミラーレス)マウントに対応、カッタエースは今のところPL/LPL/EFマウントのみ対応
- カッタエースには特製ペリケースが付属(カッタズームとカッタエースのセットもペリケース入り)