DZOFILMは、Linglung 20-70mm T2.9シネズームのアップグレードバージョンと、Linglung 10-24mm T2.9シネズームを発表した。どちらのレンズも、マイクロフォーサーズ(MFT)マウントで、パーフォーカルとなっており、フォーカスブリージングも最小限に抑えられている。
DZOFILM Linglung cinema lenses 20-70mm and 10-24mm T2.9. Source: DZOFILM
DZOFILMは中国のシネマレンズ専門メーカー。 NAB 2019で、同社は2種類のプロトタイプレンズを展示していた。S35センサー用の巨大なFoton光学系25-300mm T2.8シネズームと、マイクロフォーサーズ用20-70mm T3.1シネズームだ。 FotonブランドはDZOが所有している。NABの記事はこちら。
今回、同社は20-70mmシネレンズをアップグレードし、新しい10-24mmシネレンズも導入した。
DZOFILM Linglung 20-70mm T2.9 および 10-24mm T2.9 シネズーム
2019年4月のNABで、DZOFILMはこのレンズをT3.1として展示したが、その後光学系を再設計し、より明るいT2.9とした。どちらのレンズもMFTマウントで、BMPCC 4K、Z CAM E2、パナソニックGH5/GH5Sなどのカメラで使用することができる。
両方のレンズは、T2.9一定、270°のフォーカスリング回転角、100°のズームリング回転角を特長としている。 DZOFILM Linglung 20-70mm(40-140:35mm換算)T2.9はアイリスリング回転角72°、10-24mm(20-48:35mm換算)T2.9はアイリス回転角58°を特長としている。
両方のレンズには、±0.3mmの調整ができる背面フランジ微調整リングがある。また、どちらのレンズも12枚の絞り羽根を持つ。最短合焦距離は、20-70mmでは0.79mm、10-24mmでは0.5mとなっている。
両方のレンズは、ほぼ同じ物理的仕様となっている。重量は約1100g、前面の直径は80mm、長さは153.3mmまたは150.9mm。
なお、どちらのレンズもズームしても焦点距離が変わらないパーフォーカル設計で、フォーカスブリージングもほぼゼロとなっている。
価格と発売時期
両方のDZOFILMシネレンズは現在予約注文が可能。予約時の価格は、20-70mm T2.9で1,499ドル、10-24mm T2.9で1,699ドル。両方のレンズをセットを購入する場合、100ドルの割引が受けられる。予約注文後は通常価格に戻り、20-70mm T2.9は1,599ドル、10-24mm T2.9は1,799ドルになる。
詳細については、DZOFILMのサイトを参照。