DZOFILM Vespidシリーズは、2本の新しいフルフレームシネマプライムレンズを追加した。新しい焦点距離は21mmと40mmで、どちらもT2.1。EFまたはPLマウントのいずれかを選択できる。DZOFILM Vespidプライムレンズシリーズは、これで16mmから125mmまでの焦点距離をカバーする10本のレンズが揃ったことになる。
Vespidは、DZOFILMのフルサイズカメラ用シネマプライムレンズラインだ。Vespidシリーズは当初、2020年10月に25mm、35mm、50mm、75mm、90mm(マクロ)、100mm、125mmの7本の焦点距離で発売された。
2021年12月には、超広角の16mmレンズを追加した。今回、DZOFILMは、21mmと40mm T2.1という2つのワイドレンズを追加して、Vespidのラインを拡張した。
DZOFILM Vespid 21mm and 40mm cine primes
「VV」のバッジが示すように、Vespidはフルサイズよりさらに大きなビスタビジョンイメージセンサーをカバーするイメージサークルを生成する。正確には、オープンゲートモードでも、 ARRI ALEXA LFに十分な46.5mmのイメージサークルを生成する。
21mmという焦点距離は、やはり非常にワイドでありながら、16mmレンズほどディストーションを感じさせないのが興味深い。実際、DZOFILMは21mmはほとんどディストーションを見せないとしている。また、Vespidの次の焦点距離は25mmだが、シーンによっては十分な広さが得られないかもしれない。40mmはDZOFILMが言うようにオールラウンダーであり、35mmと50mmの間の焦点距離として有用だ。
アイリスは、両方の新しいレンズでT2.1とT22の間で利用可能で、ギア付きのアイリスリングでスムーズに調整することができる。21mm と40mm 両方が16枚羽根のアイリスを搭載している。
ギア式フォーカスリングは270°の焦点距離を持ち、距離マーカーはフィートとメートルの両方で表示される(レンズの片側はインペリアル、反対側はメートル)。
同社は、新しいレンズはVespidの他のラインと同じルックを維持しているとしている。これは、プライムレンズシリーズがシームレスに機能するために不可欠なことだ。このレンズは1本950g以下と軽量でコンパクトなデザインも特徴だ。さらに、両レンズとも先日発売されたDZOFILM Koopフィルターに対応している。
DZOFILM Vespidライン – 10本のフルサイズ用プライムレンズ
新しい21mmと40mmを加えて、Vespidラインは合計10本のレンズが揃った。そのうち8本は標準的なT2.1シネプライム(ただし物理的にはすべて同じではない)、そして90mm T2.8マクロレンズと16mm T2.8超広角がある。DZOFILM Vespidシネプライムの総ラインナップは以下の通り。
- 16mm T2.8
- 21mm T2.1
- 25mm T2.1
- 35mm T2.1
- 40mm T2.1
- 50mm T2.1
- 75mm T2.1
- 100mm T2.1
- 125mm T2.1
- 90mm T2.8 Macro
いずれもキヤノンEFマウント、ARRI PLマウントのいずれにも対応する。
価格と発売時期
両レンズは現在、予約受付中。DZOFILMは、7月末までに出荷を開始するとしている。価格に関しては、各レンズは1,399ドルに設定される。10本のレンズキットを購入する場合、正規の価格は13,199ドルだが、DZOFILMでは11,999ドルの割引価格としている。
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