Edelkroneは同社のHeadPLUSシリーズと、業界をリードするストップモーションソフトウェアDragonframeをシームレスに接続する新しいストップモーションモジュールをリリースした。
Dragonframeは、本格的なストップモーションを作成する、事実上の標準となっているソフトウェアだ。Dragonframeソフトウェアがカメラをコントロールするため、ストップモーションの作成をより簡単に行うことができる。例えば、前後のフレームを行き来したり、前のフレームを半透明にしてオーバーレイで位置調整をしたりすることができる。 またキーフレームを使用したり、キャラクターの口の動きに合わせオーディオを同期したりできる。更に、Dragonframeの“アークモーションコントロールワークスペース”を使用すると、サードパーティ製のハードウェアを制御して、アニメーションを作ることができる。ただし、このようなハードウェアをDragonframeに統合するには、かなり高価なマスターコントローラー(DMC-16またはDMC +)ボックスが必要だった。これらのボックスは、複数のステッピングモータードライブ、照明用のDMXコントロール、カメラトリガー用の高度なコントローラーだ。
しかし、Edelkrone のハードウエアを使用することにより、Dragonframeのモーションコントロールの世界がより身近になった。同社の2軸モーションコントロールヘッドHeadPLUSシリーズをDragonframeからコントロールでき、DMCボックスなどの高価なハードウエアを購入する必要がなくなる。ストップモーションモジュールと呼ばれる比較的安価なコントローラーで可能になり、これだけでDragonframeでHeadPLUSを制御できるようになる。 更にSlide ModulePLUSとSlide Module v2、およびフル4軸モーションコントロールシステム用のフォーカスモーターを追加することもできる。
Edelkrone と Dragonframe
この組み合わせでは、カメラをさまざまな方法で制御できるため、非常に高価的なアニメーションが作成できる。最も重要なことは、手でカメラを動かしても、ソフトウェアが各軸の正確な位置を追跡できることだ。コントローラーのボタンを使ってカメラを希望の位置にセットするのは非常に面倒なので、手でセットできるのはありがたい。さらにPS4のコントローラーでセットを制御することもできる。ストップモーションモジュールは、フォーカスモーターを接続している場合、フォーカスコントローラーとしても使うことができる。
なお、Dragonframe 4に付属しているBluetoothコントローラーを選択した場合、ソフトウェアやHeadPLUSに接続されたカメラも制御できる。
その他の方法
前述のように、他のモーションコントロールのハードウェアをDragonframeに統合する方法もあるが、安価ではない。 Edelkroneの製品は、どれも安価というわけではないが、DMC +インターフェイスは約3,600ドルもするので、これと比べると非常に安価だ。その他には、DitoGearハードウェアを使用する方法もある。ただしこの場合は、モーションコントロールハードウェアをDragonframeソフトウェアに接続するための専用のDragonBridgeインターフェースが必要となる。
従って、Edelkroneストップモーションモジュールは、比較的低額で高機能を実現することができることが分かる。すでにEdelkroneモーションコントロールハードウェアを所有している場合、モーションコントロールの世界が更に広がる。
価格
Edelkroneストップモーションモジュール自体はたったの$ 99だが、これだけでは使えないので、最低限DragonframeソフトウェアとEdelkrone HeadPLUSまたはHeadPLUS PROが必要となる。 Slide Module v2とフォーカスモーターを接続したSliderPLUSも追加できる。もちろん、この場合は約4,000ドルになってしまうが、この価格でバックパックに収まるコンピューター制御の本格的なモーションコントロールシステムは数年前には考えられなかったことだ。
このセットの利点はモジュール性だ。当然カメラは必要だが、それ以外のハードウェアが無くてもDragonframeソフトウェアだけで使用することはできる。しかし、Edelkroneの各製品を使用することにより、電動でカメラを動かすことができるようになり、更に高度なアニメーションが可能になるのだ。すでにハードウエアが手元にあるなら100ドル以下の小さなアダプターを購入するだけでよい。ただし、購入する前に、こちらからカメラがDragonframeでサポートされていることを確認していただきたい。
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