パナソニックがEVA1用EF-PLアダプターとVaricam EVFをInterBEE2017で展示
パナソニックは今年のInter BEEでEVA1用のEF-PLマウントアダプターとビューファインダーを出品している。これらについて、同社の中谷氏に話を伺った。
EVA1はパナソニックが昨年6月にハリウッドで開催されたCine Gear Expoで発表されたシネマカメラで、5.7K Super 35mmセンサー、デュアルネイティブISO、5.7K Raw出力、4K 60p、2K 240pをサポートし、ネイティブEFマウントを持つ。以前の記事はこちら。
EF-PLマウントアダプター
さて、今回展示されたEF-PLアダプターだが、これはEVA1カメラにPLレンズを装着するためのもの。EVA1はネイティブマウントがEFのため、EF-PLアダプターを介してPLレンズを装着する。レンズやカメラ本体の改造は全く必要ない。ただ、ここで“?”と思われた読者もおられるだろう。EFマウントをPLマウントに変換するアダプターは、両方のマウントのフランジバックからして不可能なはずだ。これについてはMatthew Duclos氏のサイト(英語)を参照して欲しい。
しかし驚いたことに、今回展示されていたのはEVA1にPLレンズをマウントするためのマウントアダプターで、三和映材社というレンタル会社が開発したもの。ただし、これはカメラとレンズの組み合わせが固定されていて、EVA1とAngenieux 17-80mm T2.2シネズームでのみ成立する。この制限はあるが、EVA1をPLレンズで撮影できるようにするソリューションが実現されており、PLレンズを使いたいユーザーには朗報だろう。ただ、このレンズは66,000ドルをかなり上回る価格だ。
EVA1のEFマウントをPLマウントに交換するサービスは既に他社から提案されてはいるが、中谷氏も述べているように、保証の対象外になってしまうなどの問題点がある。
EVA1用のVaricam EVF
もう一つの展示は、プロ用ビューファインダーのソリューションだ。 EVA1カメラにはLCDモニターが付属しているが、専用のビューファインダーは付属していない。ご存知のようにビューファインダーは屋外での晴天下の撮影ではもちろん、そうでない場合でも必需品だ。今回展示されたのはVaricam 用EVFのサポート。 Zacuto Gratical Eyeのように、2本のケーブルが必要で、1本はBNCでの映像用接続、もう1本は2ピンのD-Tap電源ケーブルで、外付けバッテリーから電源を供給する。
このビューファインダーは非常に有用ではあるが、5,400ドルと高額でもある。ちなみに、EVA1は7,345ドル。やはり本体に見合ったビューファインダーが望まれるところだ。なお、前出の Gratical Eyeは$1,950で販売されている。
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