オランダの新しい会社Element Gearが木製ハンドグリップを発表した。木製グリップと言えばAatonの木製のグリップが頭に浮かぶが、このほかにも多くの製品が存在する。
Element Gearのハンドグリップ
カメラをショルダーマウントする場合、カメラマンの好みは様々だ。ゴム製のグリップが好きな人もいれば、革製のグリップが好きな人もいる。木製のものを好むカメラマンももちろんいるが、ここ数年木製のグリップが注目されている。快適で、見栄えがよく、しっかりホールドできるからだ。しかし他のものに無い、「暖かさ」が大きな理由だろう。
木製のハンドグリップは様々なサイズや形状のものが出回っている。カメラをしっかりグリップするには、ボール状のグリップが適している。また、カメラを制御する機能が必要な場合は、従来の形状のハンドグリップが良いだろう。
快適な形状
このグリップは、ユーザーの不満から生まれたものだ。数か月前、Element Gearの創設者であるRuben de Boer氏は、木製のグリップを設計する決断をし、3か月かけて設計し、プロトタイプを作成し、最適と感じたものにたどり着いた。
Element Sphere、Element Grip、およびrec / stopトリガー付きのElement Gripの3種類のモデルが用意されている。Ruben氏が全てを作成しているため、ハンドグリップをカスタマイズできる。好みのロゴや名前を刻印することもできる。もちろん、サイズや形状の注文も可能だ。 ARRIロゼットではなく15mmロッドマウントが必要な場合でも、対応できる。
Element GearのグリップはAatonやErgoCineのグリップとは、一線を画す。すべてのElement Gear製品はクルミ材でCNC加工されており、蜜蝋と亜麻仁油で仕上げられている。受注生産で、手の寸法を送る必要がある。同じものは二つとないのだ。
価格と発売時期
すべてのElement Gear製品は現在入手可能。これらはオーダーメイド商品なので、注文にもよるが、通常発注から2〜4週間かかる。
価格は、Element Sphereは95 ユーロ、Element Gripは275ユーロ、Element Triggerはニーズに応じて350から425ユーロとなっている。(欧州の税込み価格)。
比較すると、 Zacuto Zarnはおよそ90ドル、 Zacuto Wooden Handgripは190ドル、そしてTilta Triggerグリップは230ドルだ。もちろん、Smallrig / Camvate のような低価格のものや、Zacuto / Wooden Cameraのような同程度の価格のもの、Cool-Lux / KinoGrip / Shapeのような高価なものもある。
Element GearのWebサイトはこちら。