Canon EOS Webcam Utility Betaは、キヤノンのEOSカメラをパソコンにUSBケーブルで接続してWebカメラとして使用できる無料アプリ。キヤノンUSのWebサイトからダウンロードできるが、米国内でのみの対応に限られている。Windows 10にのみ対応している。
新型コロナウイルスの影響で在宅勤務が増え、オンラインでミーティングする機会が増えている。スマートフォンやノートパソコンの内蔵カメラを使用することはもちろん可能だが、画像と音質に関しては限界がある。
デジタル一眼レフカメラやミラーレスカメラをウェブカメラとして使用すると、画質や音質を大幅に向上させることができる。この方法は新しいものではないが、通常、カメラからHDMIで出力し、USBに変換するハードウェアが必要となる。
AJAやブラックマジックデザイン、あるいはEpiphan、Teradekといった有名なメーカーから多くのデバイスが発売されている。しかし、キヤノンのEOS Webcam UtilityソフトウェアはカメラをPCに直接接続するだけでよい。
EOS Webcam Utilityベータソフトウエア
EOS Webcam Utilityは、EOSカメラをパソコンに接続するだけでWebcamとして使用できる使いやすいプラグアンドプレイソリューション。ただし、これには現在2つの制限がある。ひとつはWindowsPCでのみ可能なことと、キヤノンのカメラ全てに対応しているわけだは無いことだ。
現在サポートされているカメラは次のとおり。
- EOS-1D X Mark III (includes USB interface cable)
- EOS-1D X Mark II (includes USB interface cable)
- EOS 5DS R (includes USB interface cable)
- EOS 5DS (includes USB interface cable)
- EOS 5D Mark IV (includes USB interface cable)
- EOS R (includes USB interface cable)
- EOS 6D Mark II
- EOS RP
- EOS 7D Mark II (includes USB interface cable)
- EOS 90D
- EOS 80D
- EOS 77D
- EOS Rebel T7i
- EOS Rebel T6i (includes USB interface cable)
- EOS Rebel T7
- EOS Rebel T6 (includes USB interface cable)
- EOS Rebel SL3
- EOS Rebel SL2
- EOS Rebel T100
- EOS M6 Mark II
- EOS M50
- EOS M200
- PowerShot G5X Mark II
- PowerShot G7X Mark III
- PowerShot SX70 HS
USBケーブルが同梱されていないカメラもあるので、この場合はUSBケーブルが別途用意する。
コンピュータシステムの要件については、Windows10 64ビット、Intel Pentium 1.6GHz以上のプロセッサ、2 GB以上のRAM、1,024×768ピクセル以上のディスプレイ解像度、および16ビットカラーディスプレイ。
なお、現時点ではAppleのパソコンには非対応。キヤノンのウェブサイトでは「Macの対応は現在保留中」となっている。また現在はベータ版のみなので、いずれアップデートされるだろう。
なおEOS Webcam Utility BetaはキヤノンUSAのWebサイトから無料でダウンロードできるが、同国内のみの使用に限られている。また同社の日本サイトには掲載されていない。取り扱い説明書のPDFファイルも用意されている。