Exascend Essential 2TB CFexpress Type B メモリーカードは、最大1,800MB/sの読み込みと1,700MB/sの書き込み速度(バースト速度)、最小1,400MB/sの書き込み速度(持続速度)を提供する。このカードには、Exascendの5年間グローバル保証と工場でのデータ復旧サービスが付属している。
CFexpress Type Bメモリーカードは、多くのカメラメーカーで高解像度・高ビットレート動画撮影のための業界標準として徐々に普及しつつある。SDより少し大きく、XQDと同じサイズなので、小型のミラーレスカメラにも採用されている。
Type A versus Type B
数日前、ソニーは新しいTOUGH CFexpress Type Aメモリーカード(320GBと640GB)を発表し、それぞれ650ドルと1250ドルで販売される予定。1GBあたりの価格は約2ドル。Exascendの最も手頃な180GBのCFexpress Type Aカードでは、1GBあたり約1.7ドルだ。
一方、CFexpress Type Bカードは、現在1GBあたり0.35ドル(Angelbird 512GB AV PRO SE CFexpress Type Bは180ドル)からあり、最大4TBの大きなサイズを提供している。タイプBのカードは、ほとんどのカメラボディで安心して使える。
中国のExascend社は、「RED承認」のArchonライン(最大1TB)や、VPG400認証のさらに高速なNitroライン(最大1TB)など、すでにかなりの数のCFexpressカードを提供している。今回、ExascendはEssentialラインに新たに2TBのCFexpress Type Bカードを追加した。
Exascend Essential 2TB CFexpress Type Bカード
Essentialというライン名から、格安でやや低速なカードラインを想像するかもしれないが、決してそうではない。既存のEssentialカード(128GB、256GB、512GB、1TB)のラインナップを拡充した新2TBモデルは、読み込み速度が最大1,800MB/s、書き込み速度が最大1,700MB/s(バーストスピード)となっている。
最低持続書き込み速度は1,400MB/sなので、最大ビットレート11,200Mbpsのビデオ録画モードは理論上サポートされ、フレームが落ちることはないだろう。ただし、実際に使用する前に、使用するメディアをカメラに装着し、希望の録画モードでテストすることをお勧めする。
同社は、キヤノンEOS R5、ニコンZ 9、ルミックスDC-S1Rなどのカメラシステムで各カードを内部テストし、完全な互換性を確保しているとしている。
また、ExascendのCFexpressの全ラインナップには、カードとその部品に関するあらゆる問題をカバーする5年間のグローバル保証が付いているのも安心できる材料だ。また、万が一の事故や破損により、撮影した映像にアクセスできなくなった場合、工場出荷時にデータ復旧サービスを提供し、重度の破損でもデータを復元することが可能だ。
また、カードに対応した高速CFexpress Type Bカードリーダーも用意している。USB 3.2 Gen2インターフェースとType-Cコネクタを搭載した堅牢なアルミニウム製筐体の2モデル。1モデルは最大10Gbpsの転送速度に対応し、もう1モデルはその2倍の最大20Gbpsの転送速度に対応している。
価格と発売時期
新しい2TBカードは現在発売中で、Exascendは注文後1-2週間で世界各国に出荷を開始するとしている。この記事を書いている時点では、価格も不明。詳細な情報が入り次第、記事を更新する予定。参考までに、現在、1TB版のカードは660ドルから750ドルとなっている。新しい2TBモデルは、その2倍程度を期待したいところだ。
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