クリスマスの直前に、米国連邦航空局(FAA)は、米国領空を飛行するほぼすべてのドローンを常時追跡できる規制の提案を発表した。
FAA追跡システム
ドローンの飛行に対する規則は、米国を飛行するすべての航空機の安全性を確保するため増え続けている。FAAは米国の多くのドローン所有者に影響する319ページの提案を発表した。
要約すると、すべてのUAV(unmanned aerial vehicle:無人航空機)は、位置と識別番号をリアルタイムで認識できるようにする必要があるというもの。もちろん、データを送信するには、インターネットに接続する必要がある。しかしこれは大きな問題の1つで、遠隔地を飛行している場合、インターネットにアクセスすることは難しい。
ウェブにアクセスする方法がない場合、フライトを横方向に120m / 400ftに制限する必要がある。ただし、後で飛行データをF.A.Aの位置追跡システムに送信する必要がある。
ただし、すべてのドローンがこの規制に関係するわけではない。ドローンの重量が0.55ポンド未満の場合(Mavic Miniなど)、「レクリエーションドローン」として認識され、この規定外となる。それ以外の場合は、この提案が有効になってから次の3年間で満たす必要がある。(日本では200グラム以下のドローンは航空法の規制外ではあるが、200グラム以下であっても、飛行禁止区域内での飛行は法律で禁止されている。)
この提案は、2015年に導入された追跡プロセスの別のステップと見なすことができ、すべての無人機の所有者は、FAAに直接名前やメールアドレスなどを記入したフォームを送信し、機体を登録する必要がある。
FAAはこの提案に対し今後60日間のコメント期間を設けている。この期間に一般からのフィードバックを受け、その後新しい規制を確定する。