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FCPX 10.4の新機能 - グレーディング、360°映像編集、HDR対応などを追加

FCPX 10.4の新機能 - グレーディング、360°映像編集、HDR対応などを追加

最近開催されたLos Angeles Creative Pro Users Group (LACPUG)のミーティングで、Final Cut Pro X 10.4の主な機能が発表された。 クリエーターが作るグループLumaForgeにより、このプレゼンテーションはYouTubeで公開されている。プレゼンテーションの概要をお知らせする。

FCPXのVer.10.4には、360 VR編集、高度なカラーグレーディング、HDRサポートの3つの主な機能が搭載された。以下、各機能を説明する。

カラーコレクションとグレーディング

インターフェイスには、カラーホイール、カラーカーブ、および色相と彩度カーブが用意されている。

ホワイトバランスを補正するため、マニュアルでホワイトバランシングする新しいオプションが追加された。FCPXの以前のホワイトバランシングオプションよりもかなり良さそうだ。

Manual white balance

カラーグレーディングに関するFCPXの主なアキレス腱の1つは、不適切なカラーボードだった。いまひとつ分かりにくく、Premiere ProやResolveのような一般的なカラーホイールとは異なっていた。これは、外部の開発者が、FCPXに独自のカラーホイールを開発していたからだ。しかし今や、内製したカラーホイールになり、分かりやすくなった。

Color wheels

さらに、カラーカーブは、ユーザーの観点から見ると、はるかにシンプルなグレーディングツールとなり、DaVinci Resolveインターフェイスに似たものとなっている。これは歓迎される改善点だ。

また、新しいLUTの追加が簡単になり、LUTの処理が大幅に簡素化された。

Adding LUTs

HDR機能

HDRは、業界では一般的なものとなってきた。(関連記事はこちら)。 FCPXはRec.2020の色域でレッドとグリーンの範囲を広げるHDRを処理する機能が追加された。

Rec.2020

HDR画像をグレーディングする場合、100nitが上限ではなく、10,000nitまで可能で、カラリストは遥かに広いレンジでカラーグレーディングを行うことができる。

Scopes reach over 100

プレゼンテーションのチャートを見ると、FCPXのHDRの範囲が大きく広がっていることが分かる。

360 VR

FCPX 10.4はまた、360ビューアを装備しており、ヘッドセットで見ているかのように作業することができる。

360 VR and Headset

また、360°画面対応のタイトルを作成することもできる。これは、magnetic timelineと組み合わせると、タイトル付けが簡単にできるようだ。さらに、360°画面対応のエフェクトも用意されている。

360 filters and effects

8K映像編集

プレゼンテーションでは、 iMac Proで8K映像の再生をスムースに行うデモも行われた。 iMac ProにはFCPX10.4 がインストールされており、エフェクトを付加しても8Kの映像がスムースに再生されることを示した。実際、タイムラインの途中で止まること無く再生されていた。

以下はそのプレゼンテーション。

まとめ

このプレゼンテーションを見ると、FCPXは強力な新機能を搭載しているようだ。しかし、これらの「新しい」機能は、現在ではさほど新しい機能ではない。Premiere Proはすでに360°映像の編集機能を提供している。

しかし、 iMac Proは強力な編集ツールであることは間違いなく、高度な編集作業にも耐えうるだろう。後はFCPX Ver.10.4が8Kを編集するのに十分な機能を持っているかどうかを確認する必要がある。プロの編集に関する最も重要な要素は、スピードと信頼性だ。FCPX Ver.10.4が高い信頼性を持っていることを期待したい。

Final Cut ProのWebページはこちら

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