FEELWORLDは、13.3インチと21.5インチのディレクター用モニターSEETEC P133 PROとP215 PROを発表した。これらは、放送スタジオやライブプロダクション向けの手頃なソリューションとして注目されている。どちらのモニターもピーク輝度1000nits、3G-SDIとHDMI 2.0の入出力、タリーライト、複数の電源、3D LUTのサポートなどが可能。価格は540ドルからとなっている。
中国ブランドのFEELWORLDは、5〜7インチサイズの手頃なオンカメラモニターで知られているが、同社はディレクター用やスタジオモニターとして使用できる大型モニターも製造している。その例として、10.1インチのLUT11Sや LUT11H、あるいは昨年のIBCで展示された21.5インチのSEETEC WPC215などがある。
現在、同社は13.3インチと新しい21.5インチを提供しており、どちらも比較的手頃な価格で提供されている。
概要
SEETEC P133 PROとP215 PRO Broadcast Directorモニターは、どちらも8ビット1920×1080 IPSパネルを搭載し、最大輝度は1000nitsとなっている。もちろん、主な違いは画面サイズだ。その名前が示すように、P133 PROは13.3インチで、P215 PROは21.5インチだ。
ただし、コントラスト比と視野角が若干異なる。P215 PROは、P133 PRO（800:1/170°）に比べ、コントラストが高く（1000:1）、視野角が広い（178°）。
両機の背面には、2系統の3G-SDI入出力、2系統のHDMI 2.0入力、1系統のHDMI出力がある。モニターは、SDI経由で60fpsのFullHDまで、HDMI経由で4K60pまでの信号をサポートする。さらに、専用のパラレル9ピンコネクター経由でモニターにタリー信号を供給し、フロントとバックのタリーランプでカメラの状態をモニターできる。
最大32個のカスタム3D LUTをモニターに保存し、USBポート経由でアップロードできる。さらに、両モニターには、プロ用モニターに必須のフルレンジのモニターツール（波形、ベクトルスコープ、ヒストグラム、ピーキング、ゼブラ、フォールスカラーなど）が装備されている。
オーディオは内蔵スピーカーまたは3.5mmヘッドフォンジャックでモニターでき、オーディオメーターはSDI信号の場合は最大16チャンネル、HDMI信号の場合は最大8チャンネルをサポートする。
デザインと電源
SEETEC P133 PROとP215 PROは、アルミニウムの筐体を採用し、底面にはデスクトップスタンドの脚が付いている。また、背面の専用マウントポイントを使用して、標準的なVESAマウント（100x100mm）にディスプレイを取り付けることもできる。
P133 PROの重量は2.07kg/5.9ポンド、サイズは330.5x231x30.15mm。もちろん、P215 PROの方が重く（4.16kg/9.17ポンド）、大きい（511.5×355.5×34.8mm）。どちらのモニターも背面にキャリングハンドルがあり、持ち運びが容易だ。
各ユニットの前面のボタンで設定を調整できる。同時に、XLR DC IN電源入力、2.1mmバレル・コネクター、付属のVマウント・バッテリー・プレート、オプションのゴールド・マウント・プレートのいずれかを使用して電源を供給できる。
価格と発売時期
新しいSEETEC P133 PROとP215 PROブロードキャストディレクターモニターは、FEELWORLDのウェブサイトから購入できる。価格はそれぞれ539.99ドルと739.99ドルとなっている。
