FEELWORLDはこのほど、高輝度ディレクターモニターLUT11SのHDMI専用バージョンとして、より手頃な価格のFEELWORLD LUT11Hを発売した。この10.1″モニターは、2つのHDMI入力と1つのHDMI出力ポートを持ち、60pでDCI 4Kまでの解像度をサポートする。ソニーのNP-F型バッテリー2本で駆動し、最大輝度は2000nitsだ。
中国メーカーのFEELWORLDは昨年、HDMIと3G-SDIの入出力ポートを備えた小型軽量のディレクター用モニター、LUT11Sを発表した。LUT11Sの3G-SDI機能を必要としない場合、FEELWORLDは最近、同じディスプレイと機能を持ちながらHDMI入出力ポートのみを備えたLUT11Hをリリースした。
FEELWORLD LUT11H – 特徴
FEELWORLD LUT11Hは、解像度1920 x 1200の8ビットIPSパネルを搭載した10.1″ディレクターズモニター(左/右/下部の3つの1/4″-20マウントポイントにより、お好みでオンカメラモニター)だ。ディスプレイはタッチスクリーンで、モニタリングツールの起動やメニュー内のナビゲーションに使用できる。
同社によると、このディスプレイの最大輝度は2000nitsで、昼光でも見ることができる。モニター上部には、周囲の明るさに応じてLUT11Hの明るさを自動的に調整できる光センサーが搭載されている。
FEELWORLDは、LUT11HがRec.709、DCI-P3、BT.2020を含む複数の色空間をサポートしていると謳っている。コントラスト比は800:1、視野角は170°と広い。
LUT11Hの底部には、2つのHDMI入力ポート、1つのHDMI出力ポート、12V DC入力バレル・コネクター、タリー入力がある。HDMIポートは、60フレーム/秒でDCI 4K(4096×2160)までの解像度をサポートする。
3.5mmヘッドフォンジャックと8V DC出力ポートは左側にある。右側面には、カスタム3D LUTをロードするためのSDカードスロットがある。最後に、LUT11Hの上部には、電源ボタン、3つのファンクションボタン、タッチスクリーンを使いたくない場合はメニューナビゲーションホイールがある。
電源に関しては、LUT11Hの背面に2つのソニーNP-Fスタイルのバッテリープレートがある。モニターの電源を切らずにバッテリーをホットスワップできるのは便利だ。FEELWORLDによると、1個のF970バッテリーでモニターに約2時間給電できるので、2個のバッテリーで約4時間のバッテリー駆動が可能だ。最後に、モニター背面にはソニー製NP-Fダミーバッテリー・プレートが内蔵されており、LUT11Hにワイヤレス・ビデオ・レシーバーを取り付けたい場合に便利だ。
モニタリング・ツール
LUT11Hには、プロフェッショナルなディレクター用モニターに期待される、以下のようなモニタリング・ツールが搭載されている:
- 3D LUTサポート:最大50個のLUTをロードできる。
- 波形、ベクトルスコープ、ヒストグラム。
- アナモフィックデスクイーズ:1.25倍、1.33倍、1.5倍、1.6倍、1.8倍、2.0倍。
- ゼブラ。
- ピーキングとフォーカスアシスト。
- フォルスカラー。
- イメージフリップ、イメージフリーズ、センターマーカー、セーフティーマーカー、レシオマーカー、9グリッド、ズーム、ピクセルトゥピクセル。
- オーディオメーター。
価格と発売時期
FEELWORLD LUT11Hは現在299ドルで入手可能だ。比較として、HDMIと3G-SDIバージョンのLUT11Sは349.99ドルで販売されている。
詳細については、こちらのFEELWORLDのウェブサイトをご覧ください。