2015年に設立されたドイツの会社Filestage.ioは、スムーズで簡単に使用できるレビューツールを開発している。クライアントはブラウザだけで映像を確認し、承認することができる。登録などは特に必要ない。
現在では多くのレビューツールやコラボレーションツールが存在している。しかし、2015年にFilestage.ioが創業した時、そのようなツールは無かった。 3人の創業者は代理店業務を行っており、レビューは日常業務の一部だった。使いやすいツールの開発は、このような経験で養われた直感的かつ合理化されたレビュープロセスに基づいている。
メディアとマーケティングの専門家として、私たちは日常的にクライアントのレビューを管理しなければなりませんでした。私たちは、Dropbox、Vimeo、emailなどを試しましたが、満足できる結果は得られませんでした。私たちは仕事を楽しんでいましたが、顧客のレビューを管理することはストレスを伴うものでした。
そのような背景からFilestage.ioが生まれた。これにより、クライアントとの間でメールをやり取りすることなく、ビデオ、PDF、オーディオファイルのレビューができるようになった。
Filestage.ioの主な機能
Filestage.ioを使用する場合、クライアントはもちろん、使用者はビデオやPDFのレビューを行うのにサインアップする必要はなく、リンクを送信するだけで良い。実際、いくつものサービスやアプリケーションにサインアップするのは面倒だ。月に1〜2回しか必要ないのに、いちいちサインアップするのは、やりたくない作業だ。
Filestage.ioはクラウド内のサービスのため、ブラウザ自体はユーザーインターフェイスとして機能する。前述のリンクを行うとすぐに使用できる。下はプロモーションビデオ。
https://www.youtube.com/watch?v=D3c40pm7qWI
プロジェクトが完了すると、クライアントや関係者に配信する。彼らはコメントを付加し、リンクを介して返信する。
リンクには、いくつかのオプションがある。レビューする人がファイルをダウンロードできるようにするか否か、暗号化(256ビットSSL)またはパスワード保護を追加するか否か、あるいはコメントを有効/無効にするかどうかなどだ。コメントを無効にすると、レビュー担当者は見ることができるがコメントはできない。リンクは、Trello、Slack、Basecampなどの他のコラボレーションツールに直接貼り付けることもできる。したがって、メールは不要だ。
クライアントや関係者は、関連するものを直接クリックし、コメントで詳しく説明することができる。コメントにファイルを添付することもでき、すべての変更はバージョン管理システムで追跡できる。すべての変更がリアルタイムで行われるため、常時、状況を正確に知ることができる。
チームの全員が承認すると、そのファイルは「承認済み」とマークされ、緑色のインジケーターが表示される。保留中のファイルにはマークが付いているので、対応が必要なファイルの概要がわかる。クライアントは、正確に伝えるため、画像や映像に直接書き込むことができる。これにより、直感的に意思を伝えることができる。
Filestage.ioはクラウド内に存在するため、特別なメンテナンスは必要無い。インターネット接続とブラウザをインストールしたノートパソコンが必要なだけだ。スマートフォンやタブレットでも確認できる。電車を待っている間に最新の編集内容をレビューする事もできる。Filestage.ioは、複雑なサインアップが不要で、メニューもシンプル、かつ過剰な機能も付いていない。本当に必要な機能のみがサポートされている。
価格
Filestage.ioは安価ではないが、クライアントや関係者が毎回使うことを考えると、導入する価値がある。年間契約の場合、月額は89ドルだ。この場合、5人のチームメンバー、合計150ファイル、100GB相当のクラウドストレージが含まれている。
さらに機能が必要な場合は、15人のチームメンバー、450のファイル、300GB相当のストレージを179ドル/月で購入できる。選択した内容にかかわらず、自分のロゴを使用したりしてビューポータルの外観をカスタマイズすることができる。これによりクライアントはすぐに探し出すことができる。
筆者にとって、Filestage.ioは役に立つツールだ。たとえば、Frame.ioは簡単なレビューだけなら複雑すぎるかもしれない。(ただし、NLE統合を使用してビデオコラボレーションを行う場合は確かに強力ではある)。 Filestage.ioは本格的な編集ではなく、単一のファイルをレビューするものだ。機能は単純だが、その目的がメインなら非常に有用なツールと言える
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