FilmConvertがNitrateを発表 - 次世代のフィルムルック変換アプリ
FilmConvertはカメラカラーマッチングを容易にするプラグイン、CineMatchを先日発表したが、続けてFilmConvert Nitrateを発表した。このアプリはオリジナルのFilmConvertプラグインのアップグレードだ。
FilmConvert Nitrateの新機能
FilmConvertは2012年から発売されており、同社は継続的に新しいカメラのパッケージを追加している。それ以外の点では、最初からほとんど変わらなかった。この新しいFilmConvert Nitrateバージョンは、フィルムシミュレーションプラグインを大幅にアップグレードしたものとなっている。
Nitrateで最初に気付くのは、UI全体が再設計されたこと。色が多用され、楽しいUIになった。また、最終的な画像を微調整するための新しいツールも用意された。 今回のアップデートでは、オリジナルのフィルムストックエミュレーションのLogバージョンが追加された。即ち、選択した映像に適用するコントラストと彩度をより正確に制御できるようになった。最後に、FilmConvert NitrateはDaVinci ResolveのようなLog画像処理パイプラインを使用するようになったため、グレーディングプロセスで映像のダイナミックレンジが維持される。
そしてそれを実現するために、新しいカスタムカーブコントロールツールが与えられた。シャドウ/ミッドトーン/ハイライト調整用の3つのカラーホイールは使いにくいことがあるが、この新しいカスタムカーブコントロールを使用すると、映像のハイライト/シャドウロールオフを簡単に調整できる。
フィルムグレインをあまり強く適用したくない場合は、新しいフィルムグレインコントロールが有用だ。シャドウ/ミッドトーン/ハイライトのどこにフィルムグレインを適用するかを調整することができる。
価格と発売時期
現時点では、価格と出荷時期についての情報はない。なお、すでに従来のFilmConvertプラグインを所有している場合は、アップグレードの価格が適用される。従来バージョンを新規購入する場合は159ドルで、Nitrateへの無料アップグレードが適用される。
Nitrateのアップグレードは、Mac OSおよびWindowsのAdobe Premiere ProおよびAfter Effectsで最初にリリースされる予定。他のNLE用については2019年中にアップグレードされる予定だ。
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