カラーグレーディングは、少し前までは一般のクリエイターが簡単に利用できるものではなかった。DaVinci Resolveがこのコンセプトを一般のクリエーターに広めた一方で、サードパーティベンダーが可能性を追求してきた。そのようなベンダーの一つがFilmConvertだ。同社は今回、ソニーのα1カメラパックのリリースした。
フィルムエミュレーションソフトウェアであるFilmConvertは、ユーザーが撮影した映像を任意の映像にカラーマッチングさせ、好みに応じてフィルムグレインを追加することができる。フィルムをエミュレートするためのLUTは様々な企業や個人から提供されているが、FilmConvertは異なるコンセプトで機能している。FilmConvertはプラグインで、ユーザーがエミュレートしようとしているルックを調整するための幅広いオプションを提供する。専用のカメラパックを使用することで、FilmConvertは、ユーザーが一致させようとしているフィルムプロファイルのカラー精度を向上させる。
継続的なサポート
カメラパックは常にリリースされており、すでに様々なカメラに対応している。最新のアップデートは、α1カメラパックだ。(α1のレビューはこちら、ラボでテストはこちら) α1は、8K(7680×4320ピクセル)を最大30pで撮影できる。また、4:2:2 10ビットの4K映像や、16ビットRAWをHDMI経由で外部レコーダーに出力する機能も備えている。以下は現在FilmConvertがサポートしているすべてのカメラブランドのリスト。
- Apple iPhone
- ARRI
- ブラックマジックデザイン
- キヤノン
- デジタルボレックス
- DJI
- 富士フイルム
- GoPro
- Kinefinity
- ニコン
- オリンパス
- パナソニック
- RED
- サムスン
- シグマ fp
- ソニー
- Z Cam
すべてのカメラのリストはこちらを参照。使っているカメラがサポートされていない場合でも、FilmConvertのソフトウェアを使って実験することをお勧めする。また、FilmConvertは常に新しいカメラパックを追加しているので、現在リストされていない場合でもいずれ追加されるかもしれない。FilmConvertでは、映画用フィルムと写真用フィルムの両方を用意している。コダックと富士フイルム、そしてILFORDとクラシックポラロイドがある。
価格と発売時期
いつものようにFilmConvertはこのカメラプロファイルを無料でダウンロードできるが、もちろん使用するにはソフトウェアのライセンスが必要となる。しかし、FilmConvert NitrateとCineMatchは無料で試すことができ、このリンクを使ってFilmConvertから購入すると10%の割引を受けることができる。