昆虫の撮影は、特殊な撮影の部類に入る。 Cokau Labは、マクロで昆虫を撮影するプロジェクト、H2élyosの短編映画とメーキングビデオをリリースした。この映画は2人のフランス人監督が担当しているが、彼らに昆虫の撮影についてインタビューを行った。
Cokau Labとは?
簡単に自己紹介をお願いします。
Cokauは、二人の監督の名前、Achille CoquerelとThomas Kauffmannに因んだものです。
何年一緒に仕事をされているのですか?
2013年に、ビデオ制作クリエイティブスタジオCokau Labを立ち上げました。この時から監督をしています。
いつ、どこで出会ったのですか?一緒に仕事をするというアイデアはいつ生まれましたか?
2005年にポストプロダクション会社で出会い、主にNikeのエディターおよびモーションデザイナーとして働きました。 2010年に監督になることを決意し、Cokauを設立し、いくつかのビデオを作成しました。
私たちは長年一緒に仕事をしていますが、補完しあっています。 Achilleはビデオ編集の能力が非常に高く、Thomasはモーションデザインが得意です。
あなたがたはいつも同じ技術的、あるいは芸術的な方向性ですか?
私たちはプロジェクトを補完しあって進めています。たまたま一緒に仕事をするということはありません。私たちは同じ創造性や芸術性を好んでいます。しかし、自分の意見を主張する場合もあります。
360°映像で撮る
360°映像での映画は、通常のものとどのように違いますか?
従来のスクリーンでは、常に16:9のアスペクト比で映画を構想していました。しかし、360°映像では没入感を考慮する必要がありました。視聴者の視野全体を考えなければければならないので、それは本当のチャレンジです。これは単なる長方形ではありません。さまざまな形状の多くのサーフェスがあり、これらすべてを考慮する必要があります。すべてを撮影するというのは、本当の挑戦でした。
360°撮影はアプローチを変えるものですか?
はい、もちろん、私たちはすべての編集を自分で行いますが、ここでは更に深く考える必要があります。何を見るかは制作者が決めるのではなく、観客が決めるのです!
このプロジェクトで昆虫を撮るというアイデアはどこから来たのですか?
7年前、私たちはカマキリを題材にした「Prie-Dieu」という映画を作りました。 DSLR(デジタル一眼レフカメラ)が発売されたばかりで、マクロ撮影ができることに興味を持ち、昆虫を撮影することにしました。
カメラ、レンズ、照明について
カメラ、レンズ、照明についてはいかがですか?
Red Monstro 8K VVカメラとPhantom Flex 4Kカメラで撮影しました。レンズについては、Leitz Macroシリアルレンズ、Laowa 24 mm F / 14 2X Macro Probeレンズ、Zeiss Master Macro 100mm T / 2レンズを使っています。
これらのレンズとカメラを選んだ理由は何ですか?
マクロで撮影された昆虫は、モンスターのように見えます。REDカメラには、Laowa 24 mm F / 14 2X Macro Probe lensを取り付け、非常に被写界深度の浅い映像を撮ることができます。このマクロレンズは、長く、指ほどに小さく、適度に広角です。人間の視点と非常によく似た視点で撮影することができました。(Laowa 24 mm F / 14 2X Macro Probe lensの記事はこちら)
ターンライトについてもう少し教えてください。
動物のドキュメンタリーのように見せたくないので、ムービングライトが必要でした。そのめには、ライトを動かすことが解決策になると考えました。光は昆虫を助けます。私たちは幸運にも、ターンライトを製作したCastorと仕事をすることができました。
ターンライトはヘリコプターブレードのような形状で、その上に器具を取り付けることができます。各ショットで使用し、2つのARRI M40 HMIライトを取り付けました。スローモーションでの撮影には光量が必要で、マクロにも光量が必要です。これは特に、F / 14の絞りのLaowa Probeレンズを使用する場合に言えます。しかし、光量を多くすると、熱が発生し、昆虫に良くありません。
昆虫の撮影
撮影期間はどれくらいでしたか?
設定に1日、撮影に2日要しました。
この映画に登場するすべての昆虫の知識はありましたか?
「La Ferme Tropicale」のYvanと仕事をする機会があり、以前は知らなかったいくつかの昆虫を知ることができました。
昆虫のいるシーンをどのように「予測」しましたか?すべて即興で撮っているのですか?
彼らは動物であり、こちらの望むようには動いてくれません。そのため、何度も撮影する必要がありました。生きている素材を使って作業する宿命です。
一部の昆虫は一直線に移動しますし、他のものはジャンプします。一部はぎくしゃくした動きをしますし、虫によっては毒針で刺されたりする危険性があります。
これらの昆虫は子供よりも扱いにくく、野生動物ですので、もちろんコントロールすることはできません。しかし、彼らはすばらしい幻想的で予期せぬ動きを見せてくれました。とてもエキサイティングなことですが、予測できることではありません。
たとえば、ナナフシの撮影では、高速スローモーションで飛ぶところを撮りたかったのですが、叶いませんでした。
映画には何種類くらいの昆虫が登場するのですか?
20から25種類くらいです。
昆虫を撮影したい人のために、アドバイスをお願いします?
忍耐強く待つことです。うまくいかない場合は、他のことも試してみてください。そして、安全にも注意してください!また、エアコンも忘れないでください!
このプロジェクトで時間管理や生産管理について何か学んだことはありますか?
はい。「通常の」撮影ではないため、1日に撮れるショットの数には限りがあることです。
360°映像のポストプロダクション作業
ポストプロダクション作業はどのように行われましたか?
特にレンダリングに関しては、非常に複雑です。たとえば、15000 x 8000ピクセルの解像度で4分のビデオを作成するために、新しいコンピューターを購入する必要がありました。
各場面に対して編集を行う必要があります。そのため、各場面で異な10のバージョンの編集をしました。高解像度のため、合成には非常に長い時間がかかります。
編集に使ったNLEは何ですか?
Adobe Premiere Proです。
最終的な解像度は?
約3億ピクセルです。
VFXは使いましたか?
少しだけではありますが、主に合成、レンズフレア、パーティクルの追加、16:9フレームの制限の回避などです。
今後、更に昆虫の映画を作る予定はありますか?
いえ、分かりません。7年後には上海の建物に投影しているかも。(笑)
更に詳しい情報はどこで見られますか?
ウェブサイトcokaulab.com、Facebook:Cokau、およびInstagram:@cokau_labで私たちと私たちの仕事をフォローできます。
ありがとうございました。
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