FilmpowerのNebula 4100が発売された。これは軽量設計、長いバッテリー持続時間、革新的なバランシングシステム、より高い耐荷重を備えたミラーレスカメラ用ジンバルだ。 同社のNebulaシリーズでは、恐らく最も柔軟性がある3軸ジンバルだろう。
Filmpowerは2010年から映像制作機器を発売しており、NAB 2014では「世界初のフルメタルジャイロスコープスタビライザー」Nebula 5000 を発表している。それ以来、Nebulaジンバルは多くの映像制作者に使われている。
Nebula 4100はハンドヘルドスタビライザーの中では最新のもので、特に一人での撮影では、大変有用なツールだ。
主な特長と改良点
重量と耐荷重
Nebula 4100 Slantの700gという重さは、従来モデルよりも軽く、Nebulaシリーズ全体で最もコンパクトなジンバルだ。さらに、ジンバルの耐荷重は1.8kgで、これも改善されており、さまざまなミラーレスカメラに対応する。
バランシング機構
バランシング機構はシンプルで、重心、ピッチ点、ロール点の3点でカメラのバランシングを行っている。
モニター画面を遮らない
このモデルに特有の改良点ではないが、ジンバルによってカメラのモニター画面が遮られることはないので、スムースな撮影ができる。
統合された構造
新しい構造設計により、時間のかかるジンバルの組み立てプロセスを迅速化している。 F箱を開けて、カメラをマウントして撮影するだけだ。
ダブルサイド使用
ジンバルの支持部をカメラの左右どちらでもカメラを取り付けることができるので、カメラのモニターをフリップさせる場合、ジンバルが邪魔にならない。
迅速にできるマニュアル設定
Nebula 4100 Slantは、手動でカメラのアングルを変更し、そのまま保持することができる。
顔認識とトラッキング機能
専用のiPhoneアプリを使用することにより顔を認識しトラッキングすることができる。顔追跡アプリケーションは幾つか存在するが、Filmpowerのアプリケーションの場合、正確さと速度が特長だ。
バッテリー持続時間
バッテリー寿命も大幅に改善されている。 Nebula 4100 Slantスマートバッテリーは、8〜10時間の持続時間がある。すなわち、バッテリーを交換することなく1日中撮影できる。
主な仕様
- 高トルクモータ
- 1.8kgカメラ耐荷重
- 重量700g
- 8〜10時間のバッテリー持続時間
- 直接充電可能
- 人間工学に基づいたハンドル
- ケーブルレス
- 3軸すべてに対して360°無限回転
- ジョイスティック、ワンプッシュで録画開始、ワンプッシュで規定ポジションに戻る
より詳細なスペック情報は、下記のスクリーンショットを参照。
Nebula 4100 Slantは大変良くできたジンバルだ。しかし個人的には3軸ハンドヘルドジンバルは動きがまだまだ自然でない気がする。自分では更に有機的な動きが欲しい場合はsteadicamで撮影することにしている。