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Final Cut Pro 7ユーザー決断の時 - 新しいMacOSで使用不可に

Final Cut Pro 7ユーザー決断の時 - 新しいMacOSで使用不可に

Appleからメールが届いた。次期macOS High Sierraにアップグレードすると、Final Cut Pro 7は起動しないとのこと。 いよいよFinal Cut Proとのお別れの時が近いようだ。

Final Cut Pro 7

RIP Final Cut Pro 7

いよいよその時が来たようだ。Final Cut Pro 7は正式には死んでいると言ってよい。2011年に導入されたFinal Cut Pro Xに逆らってFCP7を使い続けているユーザーは、いよいよ決断を迫られそうだ。結局のところ、Final Cut ProXの導入後、Final Cut Pro 7は6年間生き延びた。Appleが長らく躊躇していたのはおそらくFCPXの不評だったのだろう。いずれにしても、決断する時が来たようだ。

Final Cut Pro 7は終了

Appleからのメールをまだ受け取っていないなら、何が起こっているのか分からないと思う。以下が、Appleの公式発表だ:(日本語Webページはこちら

Dear …:

Our records show that you may be using applications included in Final Cut Studio. We wanted to share some important compatibility information about these applications and macOS High Sierra, which will be available this fall.

Older versions of Apple pro video applications — including applications in Final Cut Studio — will not launch on a computer running macOS High Sierra.

New versions of Apple pro video applications — including Final Cut Pro X, Motion 5, and Compressor 4 — are compatible with macOS High Sierra. You can purchase these applications on the Mac App Store.

You can learn about the transitioning from older versions of Final Cut Pro to Final Cut Pro X here.

For more information about compatibility of Apple pro applications on macOS High Sierra, please view this support article.

Sincerely,

Apple

要約すると、Final Cut Studioのアプリケーションを含む古いバージョンのAppleプロビデオアプリケーションは、次期macOS High Sierraでは起動しないとのこと。Final Cut Pro X、Motion 5、およびCompressor 4を含むAppleプロビデオアプリケーションの新しいバージョンはHigh Sierraと互換性があるので、App Storeで購入してくれとの内容だ。

Final Cut Pro 7を使用しているユーザーにとって、これは最悪のニュースに他ならない。しかし、それは時間の問題だったのも確かだ。Final Cut Pro 7の後継であるFinal Cut Pro Xは、バージョン10.3.4に達しており、リリース当時の状況からはかなり進化している。しかし、AppleのNLEに固執しないなら、多くの選択肢がある。

NLEの選択肢

今は、昔のようにAppleとAvidだけではない。本当に良いNLEソリューションを搭載している製品が多くある。 1990年代の初めから着実に進化してきたAdobe Premiere Proはその筆頭だろう。 Blackmagic DaVinci Resolveも最近進化が著しい。これには、NLE機能だけでなく、本格的なカラーグレーディング機能も搭載されている。

Final Cut Pro 7

A few alternatives to Final Cut 7.

クラシックな編集なら、 Avid Media Composerがいまだにその存在を主張しているが、やはりPremiere Proの進化が目覚ましい。 それ以外では、Blackmagic Designの DaVinci Resolveも注目の的だ。業界標準のカラーグレーディングスイートが元になっているが、NLE機能も追加された。バージョン14では、完全なオーディオエディタもサポートされる。特筆すべきは、多少の制限があるが無料だということ。全パッケージを希望する場合は$ 299だ。

Blackmagic Designのビジネスモデルに影響されてか、Avidは同社のMedia Composerの無料版も提供している。スペインのSGO社も、無料のMistika Insightを提供している。更に、GrassValleyのEdiusやVegas Proなど、他の有償アプリケーションも販売されている。

もちろん、AppleのFinal Cut Pro Xで問題ないなら、その選択肢もある。

 

まとめ

このように選択肢は多くある。ただ、まだFCP7プロジェクトがパソコンに存在するなら、それらのプロジェクトを今後開ける機会があるかどうかを再確認しておくべきだろう。何故なら、FCP7のファイルはFinal Cut Pro Xでは開けないからだ。MacOS High Sierraにアップグレードすると、再び開くことはできない。もちろん、High Sierraにアップデートしないという手もあるが、それは問題を先送りするだけだ。

Final Cut Pro 7

いずれにしても、このソフトウェアに別れを告げるのは感慨深い。 Final Cut Pro 7は2008年のインディー映画革命の時代に、キヤノン5D Mark IIとともに一世を風靡した編集ソフトだ。改めて感謝したい。

リンク: Avid Media Compser | Final Cut Pro X | DaVinci Resolve | Premiere Pro |EDIUS Pro  | Mistika Insight

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