Atomosは、7インチモニターレコーダー、Shogun Infernoのファームウェアアップデートを発表した。
Atom OS v8.3は、デュアルおよびクワッドリンクSDI、およびSecure Erase機能と、一部のソニー製カメラに対応した4K/120p RAW記録を追加した。これは、Shogun Infernoがリリースされたときから、将来の搭載がアナウンスされていた機能だ。
Shogun Infernoは、昨年のNABで発表された。これは、4K 60pとクワッド/デュアルリンクをサポートした最新のフラッグシップモデルだった。そして1年後、最終的にこの最新のファームウェアアップデートでこれらの機能が実現されている。
Shogun Infernoの背面にはBNCコネクタが並んでいるが、ソニーFS5 / FS700と接続してRAWやProRes 4Kp100 / 120p記録が可能となった。
新しくサポートされたSecure Eraseは完全にデータを消去する機能。以前はドライブをフォーマットしてもデータ復旧ソフトウェアで再現できてしまいセキュリティー上問題があった。完全に消去してしまいたい機密データは、この新機能で完全に消去することができ、さらに高度なセキュリティが得られる。AtomosブランドのG TechやAngelbirdメディアだけでなく、サンディスクのExtreme Proドライブでも機能する。
クワッド&デュアルリンク機能: Shogun Infernoは、ProRes / DNxの2系統、あるいは4系統のSDIストリームを介して、以下のカメラを接続することができる。
Quad-Link (Squared & 2SI):
- AJA Cion
- キヤノンC700
- パナソニック Varicam 35
- REDCastモジュール付きRED DCSM1 – Epic&Scarlet Dragon(Mysterium Xはサポートされていない)
- ソニーPMW-F55
- ソニーPMW-F5 + CBKZ-55FX 4K拡張オプション
- ソニーF65RS + CA-4000 + SKC-4065 + BPU-4000(スタジオカメラ用)
- ソニー HDC-4800(4KスタジオカメラとCCU)
- ソニー HDC-4300(4KスタジオカメラとCCU)
- 東芝IK-4K
Dual-Link:
- キヤノンC500 2Kp60
- パナソニックVaricam LT – 10bitデュアルリンクRAW
昨年、キヤノンC500(現時点ではディスコン)と使用するためShogun Infernoを購入したところ、デュアルリンクSDIが有効になっていないことをしってがっかりした経緯があるが、やっとサポートされたわけだ。
C500のサポートは今やニッチの部類に入るが、多くのユーザーにとって、カメラとレコーダーの組み合わせ情報は重要だ。
多くのカメラメーカーがカメラからの出力を競っているが、サードパーティのレコーダーがこれに追いつくには時間がかかるため、その組み合わせで自分が望む結果が得られるか、よく確かめる必要がある。
リリースノートはこちらから見ることができる。
Atom OS 8.3はこちらからダウンロード可能
フジヤエービックのショップサイト
- ATOMOS SHOGUN INFERNO