パナソニックGH5では2つのアップデートが予告されていたが、その最初のアップデートが発表された。ファームウェアVer.1.1は100Mbpsで内部10ビットフルHD 4:2:2記録をサポートする。今年後半に予定されている2回目のアップデートにより、4K 4:2:2の10ビットall-I内部記録が実現する。
GH5 ファームウエアVer.1.1
パナソニックGH5は多くの新技術や新機能を搭載しているが、これについては以前の記事を参照いただきたい。
しかし、さらに魅力的なのは、同社が2017年中にGH5のアップデートをリリースすることで、これはバグ対策だけでなく、更なる高度な機能を実装することが予定されていること。最初のアップデートは、10ビットのフルHD 4:2:2内蔵レコーディングの実現で、内部レコーディング機能が向上する。これまでGH5はフルHD 8ビット4:2:0を100Mbpsで記録することしかできなかったので、Ver.1.1によりフルHD解像度の真価を余すところなく見せてくれるだろう。
アナモフィック記録をするユーザーにも恩恵がある。このアップデートでは、3328 x 2496で、10ビット4:2:2 IPB記録され、150Mbpsでエンコードされる。
ファームウェアの改善内容(パナソニックの公式ダウンロードリンクより):
- FHD 4:2:2 10ビットビデオ録画が追加。 FHD [MP4(LPCM)]または[MOV]のいずれかを選択できる
- 4:2:2アナモルフィック(4:3)モードに10ビットビデオ録画が追加
- Creative Videoモードで[可変フレームレート]を選択しており、[SS /ゲイン操作]表示が[ANGLE / ISO]に設定されているときに、ライブビュー待機中に露出調整が正常に動作しないという問題があり、これを修正した
- 高ISO設定で映像を記録する際に残像が現れるフォトスタイルモードの[V-LogL]の問題を修正した
将来のファームウェアアップデート
今回は、GH5の最初のファームウェアアップデートで、今年後半には、いよいよカメラの4K記録機能に焦点を当てたアップデートがリリースされる。
現在の150Mbps、4K 4:2:2 10ビットは、400Mbps all-I記録に変更される。 また、Full HDは200Mbps all-Iでの記録となる。今年後半に予定されている次回のアップデート以降、longGOP圧縮は無くなることになる。
まとめ
GH5のこのアップデート戦略は、将来のポテンシャルがはっきり示されているため、購入の決定をする上で、顧客にとって非常に安心できるものだ。現在の仕様はハイエンドカメラのそれとは言い難いが、10ビットにアップデートすることにより、このカメラは一気にプロフェッショナルの域に達し、今後のベンチマークとなるだろう。
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