先週の第3回FCPXクリエイティブサミットでFinal Cut Pro 10.4と新しい iMac Proがデモされた。プロフェッショナル向けのハードウェアとソフトウェアのロードマップに進展がありそうだ。
従来Appleがゲストを招待して行うソフトウェアのプレリリースはいつも閉鎖的で、参加者はNDAに署名していた。アップルは今年初めに iMac Proを公表したが、プロフェッショナル向けの製品になったときに更に公開するということだった。Final Cut Pro 10.4の未公開バージョンを公開したことは、新しい戦略として歓迎すべきものだ。
Final Cut Pro Xユーザーは、Alex Gollner、Chris Fenwick、Richard Taylor、Peter Wigginsの各氏を良く知っているだろう。 Final Cut Pro 10.4に関するニュースや今年後半に予定されている機能について、彼らがTwitterに投稿している。
Final Cut Pro 10.4
Final Cut Pro 10.4の新機能には以下のようなものがある。
- HEVC(H.265)のサポート
- VRツール
- HDR(PQおよびHLG)のサポート
- カラーホイール
- カラーカーブ
- 拡張されたLUTサポート
- 新しいホワイトバランスツール
- 特定の機能にジャンプするタイムラインクリップ選択コマンド
- Logic Pro X対応オーディオプラグインの更新
私は多くの人々がFCP Xのカラーボードに不満を抱いていることを知っている。Appleがカラーボードにした理由は理解できないことは無い。限られたスペースのため、4つの別々のカラーホイールを配置するより、1つのボードで4つのコントロールを配置せざるを得なかったのだ。それはまた、補色関係にある色は互いに打ち消し合うということを知らないユーザーには使い難かった。しかし、もっと多くのコントロール項目が必要なため、サードパーティのカラーグレーディングプラグインが存在するようになったのはその効用かもしれない。
プロのカラリストとして、これらの新しいカラーツールはDaVinci Resolveから乗り換えるほどのものではないが、カラーグレーディング用の予算を持たない小さな仕事のプライマリーバランスを改善するには良いかもしれない。新しい”Hue vs Hue”と”Hue vs Sat”コントロールでは、Final Cut Pro XのX-Rite Colorchecker Videoチャートを使用して時間を節約することができる。
iMac Pro
もう1つの大きなニュースは、Final Cut Pro 10.4のデモが、まもなく発売される新しい iMac Proで行われたことだ。Appleによれば、Appleは8K ProRes 4444とRaw 4K R3Dメディアをレンダリングなしにリアルタイムで再生することをデモした。この新しいiMacのパフォーマンスは驚くべきものがある。したがって、これらのレポートは間違いなく大きな反響を呼ぶだろう。
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