スマートフォン用スタビライザーFlowMotion ONEは、1年以上前にKickstarterで成功裏に資金調達が終わり、生産が遅れたものの、予約購入者に出荷が始まったようだ。
2016年12月に、この製品のKickstarterキャンペーンを紹介した。 そしてこの度FlowMotionは、ONEと名付けられた新しい電動スマートフォンスタビライザーを発売した。 FlowMotion ONEプロジェクトは、クラウドファンディングで、1時間で30,000ドルの目標を達成した。プロジェクトは当然継続され、メーカーはこの状況を見て、更にキャンペーンを延長し、最終的にわずか50日間で$ 1,325,241を調達した。 以前の記事はこちら。
さて、FlowMotion ONEがユニークなのはバッテリーの位置だ。スマートフォンマウントのすぐ横に配置されているため、グリップを外してスタビライザーだけで使用できる。これにより、たとえばヘルメットに取り付けるといったことも可能だ。ほとんどのスマートフォンスタビライザーは、バッテリーがグリップ内にあり取り外しできないので、これは大きなアドバンテージだ。
そのFlowMotion ONEの出荷が、資金提供者に向けて開始された。当初の計画では、2017年4月の出荷予定で、キックスターターキャンペーンが終了した直後にプリオーダーを開始した。同社によると、2万人以上がFlowMotionジンバルを注文したと述べている。
約2週間前、当サイトの読者から2016年12月の古い記事にコメントがあった。このコメントでは、2017年2月に事前注文したにもかかわらず、商品がまだ届いていないとのことだった。 FlowMotionのFacebookページでは、さらに不満が寄せられていた。約束された出荷日から1年以上経ってもまだ多くの人々が製品を受け取っていないようだった。
私はFLowMotionチームに連絡し、同社のDidrik Dimmen CMOと共同設立者から回答を受け取った。 2018年7月5日のメールで、彼は以下のように述べている(要約)。
「現在、毎週1000-1500台のペースでKickstarterの注文に対し出荷しています。 9月までにすべての予約注文(約2万件)への出荷を完了する予定です(我々はKickstarterキャンペーン後にウェブサイトで予約注文の受付を開始しました)。高い精度と品質を確保するのは簡単ではありませんが、現在持続生産を確立しており、素晴らしい製品をお届けできます。
それから数日後、私はYoutubeでFlowMotion ONEスタビライザーの「Unboxing」ビデオを見つけた。どうやら順調に予約購入者への出荷が続いているようだ。
2017年の初めの時点ではFlowMotion ONEは比較的安価なスマートフォンスタビライザーだった。しかしこの市場は急速に発展しており、DJIのOSMO Mobile2やZhiyun-Techのような競合は、非常に競争力のある価格で新世代のスマートフォンスタビライザーを導入している。このような状況を考えると、あまりにも長い間待たされた結果、多くの人が予約注文をキャンセルしたのかもしれない。
一般的にKickstarterに投資する場合、生産の遅れは留意すべきリスクだ。このようなことはネットファンディングのプラットフォームでは多くの事例がある。最悪の場合は、製品を提供できない場合もある。FlowMotion ONEでは、そのようなことはなかったので、とりあえずは良かったのではないだろうか。