Syrpは、同社のモーションコントロールギアを使用して食品のコマーシャルのチュートリアルを公開した。映像クリエーターのチェイス・マドセン氏がこのプロジェクトで、安価なコストで食品コマーシャルを制作できることを証明している。
Syrpはニュージーランドに本拠を置くカメラアクセサリーメーカーで、現在はVitecグループのメーカー。撮影用アクセサリーの老舗で、多くの映像クリエーターが同社モーションコントロールデバイスを使用している。最近製品に追加されたのは、小さなモーションコントローラーSyrp Genie Mini IIだ。 Syrpもプロモーションを行っており、食品のコマーシャル用に手頃な価格で実現できるギアのチュートリアルを発表した。
Syrp Motion Controllerを使用した食品コマーシャルの撮影
このビデオは、映像クリエーターのチェース・マドセン氏のチームがSyrpの要請で作成したもの。これは、従来の食品コマーシャルの撮影を覆すものだ。
この撮影の目的は、従来のような専用に作られプログラミングされたロボットの代わりにSyrpの簡単なギアを使用して同様のワンショットコマーシャルを撮影すること。ここではパンケーキのコマーシャルを制作している。3つのパンケーキは、1回転のうちにメープルシロップが注がれる。
セットアップは、いくつかのSyrpモーションコントローラーのみで構成されている。両側に2つの垂直に配置されたSyrp Magicカーペットスライダーを使用し、上下移動用のGenie II Linearsが装備されている。さらに、回転用のGenie Mini IIコントローラーが2つ使用されている。そして、真ん中のパンケーキを回転させるGenie Mini IIがもう1つ使われている。
ビデオチュートリアルの中で、チェース・マドセン氏のチームは、3つのライトパネルSola 6+と1つのマンフロットリコスLEDパネルについても話している。 3つのパンケーキはすべてダンボールで補強され、アルミニウムワイヤで空中に保持されており、これらのワイヤを標準の1/4インチネジを介してSyrp Genie Mini IIコントローラに取り付けている。
ポストプロダクションを担当したMatthijs Blok氏は、写り込んだアルミニウム線を取り除くプロセスと、その他の課題について話している。また、食品のコマーシャルに関して、正しいカラーグレーディングがどれほど重要であるかについて言及している。彼はこのプロジェクトでNukeを使用したが、Adobe After EffectsやDaVinci Fusionでも可能だろう。