Frame.ioは、世界をリードするコラボレーションワークフロープラットフォームだが、この度Frame.io v3.6アップデートを発表した。このアップデートでは、ワンクリックでフォルダー全体をダウンロードできる機能、ウォーターマークIDシステム、改良された通知システム、そして新しいアプリFrame.io Transferなど、非常に有用な改善が行われている。
フォルダとセキュリティ
まずエンタープライズユーザーは、すべての機密データを保護し、ログインのみのアクセスでリンクを確認できる。これにより外部の人間はリンクにアクセスできない。
共有に関しては、フォルダをレビューリンクに追加できるようになった。プロジェクトで複数のメンバーがいる場合、アセットを共有する方が簡単だ。フォルダを共有すると、Frame.ioでフォルダに加えた変更は、レビューリンクで自動的に更新される。
また、プロジェクト完成後にクライアントに送信したい場合、必要に応じて、ウォーターマークを付けることができる。名前、日付、場所、メールアドレス、IPアドレスなどのテキストブをビデオファイルに重畳できる。編集者がいちいち透かし入りバージョンを制作する必要がないため、非常に歓迎される機能だ。
After EffectsとiOSにも対応
Frame.ioで改善が期待されていたのは通知システムだ。誰かがコメントを残したら、プロジェクトを開くと、数十行のフィードバックが見られるが現在の状況が一目で分からなかった。 Frame.io v3.6では、通知がグループ化され、「read / unread / done」でフィルタリングすることもできる。これにより、状況が一目でわかり、編集者の作業が楽になる。
「オフラインモード」も追加された。スマートフォンなどで任意のファイルをタップしてオフラインで利用でき、コメントを確認することもできる。オンラインに戻るとすぐに、自動的にプロジェクトに同期される。
なお、After Effectsに、Frame.io v3.6を適用するのがスムーズになる。プロジェクトの作業中に、バックグラウンドでレンダリングやアップロードできるようになった。
転送アプリ
更に、Frame.io Transferアプリも導入され、ベータ版がリリースされた。これは、今年後半に予定されているWindowsおよびmacOSに対応する。
Frame.io Transferアプリを使用すると、ワンクリックで大きなファイルやプロジェクト全体をダウンロードできる。これまでは、複数のフォルダを手動で移動し、ファイルを選択してダウンロードする必要があった。また、Frame.io Transferを使用してダウンロードしている途中でインターネット接続が失われても、アプリはダウンロードを一時停止し、再接続するとすぐに自動的に再開する
EDLまたはXMLを使用して特定のファイルをダウンロードできる。これは、カラーグレーディングやVFXで素材を共有するために、元のカメラファイルに再リンクするプロセスを改善できる。
cinema5Dでは、すべてのcinema5D Virtual Showビデオをリモートで編集しており、毎日Frame.ioを使用している。この新しいTransferアプリがワークフローをスピードアップすることが期待できる。
価格と発売時期
Frame.io v3.6はすでにリリースされており、すべてのユーザーが無料で入手できる。 Frame.io自体は、Proメンバーシップの場合は月額19ドル、チームプランの場合は49ドルから利用できる。また、7日間無料で試用できる。
Frame.ioのサイトはこちら。(英語)