フリーランスのDPであるAlister Chapman(アリスター・チャップマン)氏が、ソニーFX6マスタークラスビデオを公開した。
ソニーのシネマカメラFX6は、フルフレームシネマカメラを低価格で実現したカメラだ。しかし、カメラのことを十分知らないユーザーも購入できるようになった。
折角購入した高機能のカメラを持っていても、その使い方を十分理解していない場合があると、宝の持ち腐れになってしまう。
今回、アリスター・チャップマン氏は、機材販売会社であるVisual Impact社のために、この優れたカメラに搭載されているすべての機能について、90分間のマスタークラスを作成した。初心者が知っておくべきことのほとんどを網羅しており、特に高度な内容ではないが、ソニーFX6を初めて使うユーザーに大変有用なものだ。このチュートリアルは、FX6に特化している部分もあるが、同様のシネマカメラでも応用できる情報も含まれている。
90分のFX6マスタークラス
このビデオでは、波形などのスコープの使い方から、人気の高いS-cinetoneプロファイルを使用する条件、SDR/HDR撮影モードの違いまで、多くを網羅している。FX6を単なるビデオカメラとしてではなく、シネマカメラとして使用するための基本的な撮影方法を解説している。
また、S-logプロファイル、特にS-log3プロファイルとその使い方についても時間をかけて説明している。
奥が深いFX6の機能
欲を言えば、S-logプロファイルについてもっと詳しく、特にそれぞれのプロファイルに最適な方法で露光するためのガイドが欲しかった。S-log2は露出オーバーになりやすいことで知られているが、これらのプロファイルをより詳しく解説してくれると嬉しい。
また、ソニー独自の連続可変NDフィルターを含む、FX6のいくつかの重要な側面についての具体的な説明も含まれていない。このシステムは複雑で素晴らしい自動化システムを採用しており、オートアイリスが常に実現しようとして失敗してきたこと、つまりシンプルで手間のかからない、デメリットのないリアルタイムの露出補正が可能だ。
このようなトレーニング教材は、カメラの初心者にとって心強いガイドとなるだろう。