以前からアナウンスされていたが、Atomos CinemaDNG RAWレコーディングのアップデートが、ベータテストを経て、Shogun、Shogun Flame、およびShogun Infernoに対応される。 3月末から無料でダウンロードできる。
Atomosのジェイミー・ヤングCEOは次のように述べている。「ソニー、キヤノン、パナソニックのパートナー企業のカメラに対し、無償でRAW記録を提供できるようになったことを嬉しく思います。」
なお、このアップデートが遅れたのは、RAWの記録には非常に高速の読み取り/書き込み速度が必要だったのが理由のようだ。他のメーカーは、同時に2つのSSDにRAWデータを記録することにより、これを実現している。Atomosのプレスリリース(英語)によれば、「世界で初めて、単一のSSDにCDNGを記録できるモニターレコーダー」を実現したとのこと。
現在のところ、この新しい機能はSony FS5、FS7、FS700、Canon C300mk2、C500、Panasonic Varicam LTでのみ可能だ。他のカメラも順次サポートされるだろう。 下は各カメラで実現できる解像度とフレームレートの一覧。
私はFS5を、RAWファームウェアアップグレードを施して数ヶ月使用していたが、12ビットRAW出力を10ビットProRes 422 HQで記録しても、驚くほど良い結果が得られた。また、12ビットのRAWをDNGイメージとして再ラップすると、ハイエンドのプロダクション処理やクロマキー処理で更に有利になる。全ての画像データを保持しているので、ホワイトバランス、ディベイヤー(AKAデコード品質)、ポストプロダクションでの色合いやノイズの低減をコントロールすることができる。
また、ちょうど発表されたソニーFS5のファームウェアアップデートのタイミングも注目に値する。 AtomosがFS5に新しく搭載されるHLG(Hybrid Log-Gamma)とRec.2020の出力をサポートするなら、FS5との組み合わせはUHD記録において強固なものになるだろう。
初期のShogun、Shogun Flame、Shogun Infernoのユーザーは、Atomos CinemaDNG RAWレコーディングアップデートを、3月末から無料でatomos.com/firmwareからダウンロードできる。
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