Freefly Pilotシステムの出荷が始まった。 5月のNABで発表されたPilotは、FIZ(フォーカス、アイリス、ズーム)コントロール機能を備えた新しいハンドヘルドコントローラーで、MōVIを180m離れたところからジェスチャーコントロールできるMIMICも搭載されている。
Freefly PilotはMōVI用のコンパクトなリモートデバイスで、ロゼットジョイントを介して取り外し可能な3つのコントローラーでコントロールする。
ARRI WCU-4を使ったことがあれば、Pilotはすぐに使えるだろう。フォーカスホイール、ジョイスティック、スライダーでフォーカス、アイリス、ズームを同時に制御できる。
さらに、PilotはMIMICシステムが搭載されているため、コントローラーを回転させると遠隔操作でジンバルを回転させることができる。
コントロールは、下の表に示すように、各軸のプライマリおよびセカンダリのアクションをアサインできる。
Freefly Pilotは、ARRI、Canon、Sony、BlackmagicのカメラのRECスタート/ストップが可能なほか、RCP経由でREDカメラを総合的にコントロールすることができる。
Pilot は前述の3ピースで構成される。3つを統合してコンパクトなコントローラーとしたり、モニターと一緒にハンドルバーに取り付けたりと、柔軟なマウントが可能。
その真骨頂は、ジョイスティックのグリップをカスタマイズすることができるというもの。私はクルミの木のグリップが気に入っているが、その他にも黒、黄色、青が用意されており、必要なら3Dプリンターでオリジナルのものを作って取り付けることもできる。
分割して柔軟にセットアップできるので、複数のオペレーターで作業を分担することもできる。もちろん自分一人で全体を制御することも可能だ。
Pilotは、各機能を各コントローラーに割り当てることができる。フォーカスとズームは自分で行い、別の人にアイリスのコントロールを任せるといった使い方も可能だ。各ユニットは独自の内蔵バッテリーを持ち、180m以上の距離からMōVIにワイヤレスで通信することができる。
MōVIProとPilotを組み合わせると、非常に洗練された簡潔なセットアップが実現する。ジンバルに搭載するのはFIZ用のモーターだけだ。これにより、サードパーティのシステムでは重量増となってしまうケーブルや中枢部も搭載する必要が無いのだ。