ジンバルスタビライザーのパイオニアであるFreefly Systemsが、スマートフォン用ジンバルMoviを発表した。これは、同社のハイエンドスタビライザー、MōVIで使用されている技術を使い、小型化している。
Movi(MōVIではない)はiPhone専用のジンバルとして企画されている。他のスマートフォン用ジンバルとは違い、独特の操作方法を採用している。また、小型化を追求しており、常に持ち歩いても邪魔にならない。
それにしてもこの「Movi」という商品名は、従来の「MōVI」を誰も正しく書いてくれないので、諦めたかのようだ。
主な特長
- 完全に統合されたアプリ
- スマートフォンやレンズとの互換性
- 全軸コントローラー(パンとロール制御)
- 丈夫な繊維強化プラスチック部品
詳しくは同社のWebサイトや、下のビデオを参照いただきたいが、ここで説明されているように、さまざまな面白い専用撮影モードが用意されている。
Majestic:従来と同じようなシングルオペレーターモード。速い動きやゆっくりとした動きなど、Moviを直接制御できる。 Majesticモードでは、不規則な動きでも滑らかなショットになる。
Echo:目標を設定し、エンドポイントを設定し、移動の時間を設定し、実行すると、カメラ移動を自動化でき、何度でも同じ動きを再現することができる。
Time-lapse:タイムラプス撮影モード。移動パスと時間を設定し、パンとチルトの任意の方向でタイムラプス撮影が可能。
Movilapse:モーションタイムラプスモード。 Moviで撮影しながら移動すると、その映像がタイムラプスになる。長い距離の撮影を短く見せることができる。
Orbit:被写体にショットを固定して周回するモード。方向とスピードを設定するだけで簡単にラップアラウンド映像が撮影できる。
価格は$ 299。 発売は2018年3月の予定。
下はTim Sessler氏がニューヨークでiPhone 8とMoviを使用して撮影した作品 – VORTEX。
正直言って、商品名が非常に紛らわしい(これはMoviで上位機種がMōVI)が、Moviはこれまでで最も革新的なスマートフォン用スタビライザーのようだ。Freefly Systemsが映像制作に及ぼす影響は大きく、この新しいデバイスも、スマートフォンのスタビライザーとしてコンシューマーマーケットに浸透していくだろう。
ただ、現在のところ、iPhone用のみでAndroid用は用意されていない。Android用に関しての新しい情報があれば、改めて報告したい。