Freefly Systemsは、MōVIジンバルスタビライザーを開発しており、この度MouVI Wheelsを発売した。ジンバルをワイヤレスで制御でき、豊富なカスタマイズオプションが用意されている。
1952年にGeorge Worrall氏は、最初の “現代的な”ギヤードヘッドであったWorrall Geared Headを発表した。ハンドルで操作する従来のフルードヘッドとは違い、ギヤードヘッドはホイールを使用してヘッドのパンとチルトの軸を操作するものだった。
ギヤードヘッドは、フルードヘッドほど簡単に操作できるものではない。スムースな動きができるようになるにはかなり練習が必要だった。しかし慣れると、ギヤードヘッドのほうがよりスムースな動きができるという事実もあった。
現代の映画撮影における伝統的な感覚
MōVIホイールの目標は、ホイールの重量と慣性の伝統的な感覚を再現することだ。
システムは、各所の1/4 “と3/8″ネジを持つチーズプレートで、任意の三脚にマウントすることができる。チーズプレートを取り付け後、ホイールを取り付けるためのクイックリリースレシーバーを任意の場所にボルトで固定する。ホイールは、クイックリリースデザインを採用しており、ツールレスでホイールを簡単にマウント/アンマウントできる他、好みに応じてホイールの位置を変更することができる。
ホイールモジュールはフリクションを調整することができ、必要に応じて繊細なコントロールをすることができる。
様々な選択が可能
このシステムは完全にモジュール化されており、必要に応じて1つ、2つ、または3つのホイールを取り付けることができる。各ホイールで、ジンバルのパン、チルト、ロールの各軸を独立して制御することができる。また、高速CAN(Controller Area Network)により、最大9つのモジュールをシステムに追加できる。
ホイールはステンレス製か真ちゅう製のどちらかを選択できる。真ちゅう製のホイールはより重く、ホイールの回転に更に慣性を加えることができる。重量が増えるほど、動きを正確に制御することができる。
他のオプション
MōVIをホイールでワイヤレスコントロールしたい場合、他の選択肢では1A ToolsのAlpha Wheelsがある。Alpha Wheelsは2種類のホイール(アルミホイールまたは真ちゅうホイール)で構成されているが、ここがMōVIホイールとの主な違いだ。Alpha Wheelsの利点は、専用のAlpha Busを使用してMōVI、DJI Ronin、またはTilta Gravityジンバルに使用できること。Alpha Wheelsの価格は2250ドルから。
DJIについては、NAB 2018でDJI Master Wheelsについてレポートした。個人的にはDJI Master WheelsがMōVIWheelsと同じくらい汎用性があるようには感じられない。DJI Master Wheelsは7000ドルの2ホイールの構成と9500ドルの3ホイールの構成がある。
価格と発売時期
MōVIホイールは、ほぼすべてのMōVIジンバルと互換性がある。 MōVIProに同梱されているMimicで使用するか、MōVIコントローラーを追加して使用する。
価格は以下の通り。
- One-Wheel: ステンレス製 1,495ドル / 真ちゅう製1795ドル
- Two-Wheels: ステンレス製 2,995ドル / 真ちゅう製3595ドル
- Three-Wheels: ステンレス製 3,995ドル / 真ちゅう製4895ドル
- MōVI controller: 4,099.85ドル
出荷は1〜2週間後の予定。