富士フイルムは、FUJIFILM X Summit GLOBAL 2021イベントで、ラージフォーマットセンサー搭載のミラーレスカメラGFX100S を発表した。これは従来のフラッグシップGFX100の下位モデルの位置付け。GFX100Sには、新開発のフジノンGF80mm F1.7レンズが付属する。
GFX100Sは、GFX100と同じ43.8 x 32.9mmの102メガピクセルラージフォーマットセンサーを搭載している。IBISシステムも搭載されており、GFX100よりも0.5ストップ優れた最大6ストップを補正できる。
「ノスタルジックネガ」フィルムシミュレーション
「ノスタルジックネガ」と呼ばれる新しいフィルムシミュレーションもこのカメラで導入された。ノスタルジックネガをはじめ多くの同社のフィルムシミュレーションでJPEG撮影できるほか、14ビットRAWでも撮影できる。連写は、GFX100が15fpsなのに対し16fpsと、わずかに速くなっている。
ビデオ機能
ビデオ機能に関しては、DCI4KおよびUHD で最大30fps 、2KまたはHDで60fpsの映像を2つのSDカードスロットで記録できる。ビデオもF-Log、Eterna、ノスタルジックネガなどのフィルムシミュレーションで記録できる。
なおAtomosは、12ビットの4K ProRes RAWをNinjaVレコーダーに記録できることを発表した。
また、ヘッドフォンジャックとマイクジャックを備えている。
重量、バッテリー、ボディの特徴
本体は-10°C~ 40°Cに対応できる。重さはわずか900gと軽量化されており、バッテリーはX-T4と同じNP-W235を使用する。ビューファインダーは取り外し不可で、バッテリーグリップオプションも用意されていない。
X-E4
富士フイルムはまた、小型カメラX-E4も発表した。 X-T4と同じセンサーとプロセッサーを搭載している。モニターは180度反転可能となっている。
新レンズ
X-E4には、XF27mm f / 2.8 RWRレンズの新バージョンが付属する。絞りリングを除いて、他の部分は前のバージョンと非常に似ている。さらに、新しいGF80mmF1.7 R WRラージフォーマットレンズと、XF70-300mmF4-5.6 R LM OISWRレンズも発表した。
価格と発売時期
GFX100Sは2月下旬発売で、フジヤカメラでの価格は税込692,010。なおGFX100の価格は9,999ドル、国内では税別110万円強で販売されている。
またGF80mmF1.7の価格は同じく税込267,300で2月2月下旬発売予定。
X-E4は2月下旬発売予定で、価格は税込108,900円。XF27mmF2.8は3月発売予定で希望小売価格は税別52,000円、XF70-300mmF4-5.6は3月発売予定で税込98,010円となっている。