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富士フイルムがGFX100S IIを発表 – 小型・軽量ボディのラージフォーマットカメラ

富士フイルムがGFX100S IIを発表 - 小型・軽量ボディのラージフォーマットカメラ

富士フイルムは、GFXシステムシリーズに新しいモデル「GFX100S II」を発表した。このカメラは、GFX100 IIのイメージと主な機能を共有し、より小型で軽量なボディとなっている。

東京サミットから3ヶ月後、富士フイルムは2024年にオーストラリアのシドニーで2回目のサミットを開催する。同社は、GF500mm F5.6 R LM OIS WR(GF500)など新しいカメラとレンズの発売を発表した。GFX100S IIは、ラージフォーマットカメラへの移行を検討している写真家やビデオカメラマン、システムの拡張を望む写真家向けの小型軽量カメラだ。

FUJIFILM GFX100S II
FUJIFILM GFX100S II. Credit: FUJIFILM

新しいセンサーとX-Processor 5

富士フイルムGFX100S IIは、35mmフルサイズセンサーの約1.7倍の大きさの新型GFX 102MP CMOS IIラージフォーマットセンサーと高速X-Processor 5を搭載している。このセンサーにより、静止画モードではISO80(動画モードではISO100)を標準感度として使用することが可能となり、16bit RAW撮影モードと合わせて、従来モデルのGFXよりもダイナミックレンジが拡大し、低ノイズ化を実現している。新センサーは周辺部の光利用効率を向上させ、20種類のフィルムシミュレーションモード(REALA ACEを含む)を搭載している。

GFX100S IIには「ピクセルシフトマルチショット」機能が搭載されている。各ショットごとにイメージセンサーを0.5ピクセルずつシフトさせ、「Pixel Shift Combiner 」ソフトウェアを使用して16ショットのRAWファイルを作成できる。このプログラムは16枚のRAWファイルを合成し、約4億画素の画像を生成する。もうひとつの特徴は 「Real Color 」モードで、4つのRAWファイルを1ピクセルずつずらして撮影する。このモードでは、1億200万画素の解像度の画像を生成する。前モデルの1/4の撮像時間とデータ量で偽色を抑制する。

「GFX100S IIは、GFX100Sカメラにさらなるオートフォーカス性能と応答性を求めていた写真家のニーズに応える、製品ラインの進化における自然な次のステップです。私たちは、GFX100Sがコンパクトなフォームファクターを維持し、ほとんどすべてのクリエイティブな場面で登場できるような方法で、この点を実現したと感じています。」

FUJIFILM North America Corporation、電子映像部門および光学デバイス部門担当副社長、Victor Ha氏。
FUJIFILM GFX100S II
FUJIFILM GFX100S II. Credit: FUJIFILM

コンパクトなボディながらパワフルなカメラ 

GFX100S IIは、GFXシステムで最軽量となる約883g/1.94lbのコンパクトなボディに収められている。高さや奥行きは従来のGFXと同様だ。

このカメラは、AIベースの被写体検出機能を備えた改良されたオートフォーカスシステムとアルゴリズムを搭載しており、動物、鳥、車、バイク、自転車、飛行機、電車、昆虫、ドローンを検出することができる。富士フイルムは、GFX100S IIのオートフォーカスは、低光量下でも-5.5EVまで良好な結果が得られるとしている。

GFX100S IIのIBISは最大8段分の5軸性能を持ち、GFXエコシステムで最も高度なものだ。ジャイロセンサーや加速度センサーと組み合わせることで、動きやブレを検知し、画像作成時に補正する。

倍率0.84倍、576万ドットの高精細電子ビューファインダー(EVF)は、目の位置のずれによる像のゆがみや流れを抑える設計となっている。

FUJIFILM GFX100S II
FUJIFILM GFX100S II. Credit: FUJIFILM

動画とクラウドの統合

GFX100S IIは、H264/265で最大4K DCI /30P 4:2:2 10bit画質の動画をSDカードに記録できる(データレートは最大720Mbps)。USB Type CケーブルでSSDを接続すれば、Apple ProResを外部に記録できる。(ProResRaw/BMDRawはHDMI経由で外部モニターレコーダーに記録できる)。富士フイルムは、F-LOG2を使用した場合、13ストップのダイナミックレンジを報告している(ISO800時)。同等の記録メディアにビデオを記録する場合、HDMI(Micro Type-D)経由で任意のフィルムシミュレーションを適用した同時モニタリングが可能だ。

最後に、GFX100S IIはFrame.ioと統合しており、アクセサリーを追加することなく、写真や動画をクラウドに直接アップロードできる。また、今回のサミットで発表された新しいフジノンGF500mmのような長いレンズを使用する際に、より良いグリップと安定性を実現するメタルハンドグリップが別売アクセサリーとして用意される。

価格と発売時期

GFX100S IIは2024年6月に希望小売価格4,995.95ドルで発売される。(日本の価格はオープン)MHG-GFX Sハンドグリップは希望小売価格19,250円で入手できる。詳細はこちらのリンクをご覧ください。

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