ロンドンで富士フイルムが第3回Xサミットを開催し、X-T4の開発を発表した。今回は開発発表で、残念ながらそれ以上の情報は無い。また、主にフォトグラファー向けに設計された X100Vが発売された。更に、映画製作者向けに、GFXおよびXマウントカメラ用の3つの新しいレンズが発表された。
富士フイルムXサミット2020
富士フイルムは、ミラーレスカメラのビデオ機能を重視しているカメラメーカーの1つだ。今回はロンドンで行われているXサミットがライブで配信された。
昨年のXサミットはドバイで開催され、GFX 100のプロトタイプとともに、GFX中判カメラコンセプトのアイデアが展示された。GFX 100はすでに出荷され、cinema5Dでは、その開発に関するドキュメンタリーを制作した。その後も継続的にファームウェアが更新されている。
X-T3も発売以来ファームウエアを更新し、cinema5Dが選ぶcamera of the year 2019に輝いた。
GFXの新レンズとファームウエア
富士フイルム X サミット2020で、同社は今年発売予定のGFXカメラ用の2つの新しいレンズ、GF 30mm F / 3.5 R WRとGF 80mm F / 1.7 R WRを発表した。
また、GFX 100およびGFX 50のファームウェアアップデートも発表され、間もなくリリースされる予定だ。
Xマウントレンズ
またXF 50mm F / 1.0のプロトタイプも展示された。このプライムレンズは、オートフォーカス機能を備えた世界で最も明るいレンズだ。AFはコントラストベースだが、デモを見る限りかなり高速に見える。 XF 50mm F / 1.0はまだ開発中で、今年中に発売される予定。Xマウントのレンズラインナップには現在38種類がある。
X100V
更に同社は、第5世代のX100Vを発売した。これはレトロなミラーレスカメラで、すべてのX100には23mmレンズ(35mm換算で35mm相当)とEVFが内蔵されており、携帯性に優れたカメラだ。
X100Vは、前モデルと同じデザインで、ほとんどの変更は内部の機能だ。まず、レンズが新設計されており、色収差を減らすための非球面レンズが搭載された。同社は、フレームの隅までシャープな映像と述べている。次にセンサーが26メガピクセルになった。
ハイブリッドビューファインダーは100fpsの高いフレームレートを持ち、前モデルよりも明るくなっている。
また、ソニーのカメラと同タイプのチルトスクリーンが装備された。
更にX100Vは、耐候性にも優れている。ボディはアルミニウム製。
最後に、新たにダイヤルコントロールも追加され、新しいフィルムシミュレーションも利用できるようになった。
残念ながらX100Vのビデオ機能に関する情報はあまり無い。現在分かっていることは、4Kビデオを最大30fps、FHDでは120fpsで撮影できるということのみだ。
X100Vはシルバーが今月、ブラックが3月に発売される。価格は1399ドルとされているが日本での価格は未発表。
X-T4の開発発表
最後に、X-T4だが、残念ながらこの情報は無かった。唯一分かったのは、「2月26日に正式に発売される」ということだ。CP+2020は今月27日(木)から3月1日まで、パシフィコ横浜で開催される。