富士フイルムは、X-T3とX-T30の新しいファームウェアアップデートをリリースした。このアップデートは今年の初めに約束されていたもので新しいファームウェアのリリースにより、X-T3とX-30でパフォーマンスと使い勝手が向上する。
今回のファームウェアアップデートは無料で提供される。
まず、X-T3の追加機能を見てみよう。同社によると、X-T3はオートフォーカス速度を30%向上させただけでなく、全体的に見ても、オートフォーカス機能を向上させている。
以下は同社のサイトから転載したファームウェアVer 3.00の追加機能リスト。
- 顔検出/瞳AFの追従性・安定性の向上
アルゴリズムの改善により、顔検出/瞳AFの追従性・安定性をさらに強化します。遠くにある小さな顔への検出性能は約30%向上し、遮蔽物が顔を横切った際にも安定して追従します。静止画はもちろん、動画撮影時の性能も大幅に改善します。 - 新機能「顔セレクト」を搭載
顔検出ON時に複数の人がいた場合、合焦・追従・露出を合わせる顔を選択できる「顔セレクト」機能を新たに搭載します。タッチ操作、もしくはフォーカスレバーで任意の顔を選択することができます。 - 距離が離れた被写体へのAF合焦スピードの向上
アルゴリズムの改善により、遠距離から近距離、もしくは近距離から遠距離にフォーカスを合わせる際のAF合焦スピードが大幅に向上します。 - タッチパネルの使い勝手・反応速度向上
タッチパネル設定に「ダブルタップ拡大」、「タッチファンクション」のON/OFFを選べる機能(*1)を追加します。設定をOFFにすることでタッチパネルの反応速度が向上し、より快適にタッチショット、AF、フォーカスエリア選択などを行うことができます。
*1:初期設定では「タッチパネル設定」、「ダブルタップ拡大」、「タッチファンクション」すべてがOFFになっています。タッチパネル機能をご使用いただくには、セットアップメニューから「タッチパネル設定」をONにしていただく必要があります。 - 瞳検出時顔枠表示変更
瞳AF時に瞳枠のみを表示するようにしました。 - EVF時タッチパネル操作追従性改善
EVF時のAF/MFエリア移動のタッチパネル操作の追従性を改善しました。 - インターバル撮影時のフォーカスレバーPUSH操作改善
インターバル撮影中のフォーカスレバー(八方向キー)のPUSH操作を無効にしました。 - フリッカー低減連写速度改善
フリッカー低減のメニューがON/OFFから全コマ/1コマ目のみ/OFFの三択に変更になり、1コマ目のみを選択したときのCH連写の速度が改善されました。 - 画像転送予約ファイルのメッセージ表示見直し
起動時に予約ファイルが無い場合は、メッセージを表示しないようにしました。 - その他軽微な不具合を修正しました。
X-T30ファームウェアVer.1.01アップデートの詳細は以下の通り。(同社のサイトから転載)
- Qボタンの操作性改善
X-T30をご使用いただいているお客さまよりご指摘いただいているQボタンの誤操作を防止するため、Qボタンの反応時間を実用上問題ないレベルに遅延させました。
※上記改善策に加えて6月中に、QボタンをFnボタン化する更新ファームウエアを公開いたします。Fnボタン化することで、お客さまの希望に応じてボタンを無効化することができ、Qメニューを別のFnボタンに割り当てることが可能となります。
本ファームウエアの公開日時については、改めてお知らせさせていただきます。