富士フイルムは、X100V、X-T30、X-Pro3の無料ファームウェアアップデートを2月末にリリースすると発表した。このアップデートにより、X100Vで内蔵NDフィルターをビデオ用にも使用できるようになる。また X100VとX-T30にX Webcam機能の追加、およびX-Pro3のOVF / EVFの使い勝手が向上する。
富士フイルムはX100V、X-T30、X-Pro3の無料ファームウェアアップデートのリリースを発表した。このアップデートでは、X Webcamのサポートなどが追加される。アップデートは2月末に予定されている。
X100V – V2.00アップデート
X100Vはほぼ1年前に発売され、26.1メガピクセルAPS-Cセンサーとフジノン23mm(35mmフルサイズ相当)f / 2固定レンズが搭載されている。パンケーキレンズのため、カメラの重量はわずか478 gと非常に軽量になっている。カメラのユニークな機能の1つは内蔵のNDフィルター。 X100Vは、DCI 4K/30p/8ビットで内部記録できる。
2月末にリリースされる無料のファームウェアアップデートバージョン2.00には、次の機能が追加されている。
- ビデオモードでの内蔵NDフィルターのサポートは、おそらく最も興味深い新機能だ。NDフィルターを使用すると、シャッター速度を180度に近づけ、ビデオの自然なモーションブラーを維持し、低い絞り値を使用できる。
- X Webcamソフトウェアのサポート。USBケーブルでパソコンに接続するだけでカメラをウェブカメラとして使用できる。
- X Webcamによるフィルムシミュレーションのサポートにより、カメラをWebカメラとして使用しながら同社のカラープロファイルを使用できる。
- シャッターボタンを半押ししたときに、光学ファインダーモードでブライトフレームの位置をシフト位置に設定する。このアップデートでは、ブライトフレームのシフトされた位置を記憶するようにカメラを設定するオプションが追加されており、設定をオンにすると、フォーカスを取得するたびにカメラがフレームの位置を再調整する必要がなくなる。
- デジタルテレコンバーター機能を使用すると、静止画をRAW + JPEGでメモリーカードに保存できる。
X-T30 – V1.40アップデート
X-T30は2年前に発売されたX-T3の下位モデル。X-T3に比べ、はるかに小型化されている。アナモフィック撮影でのレビュー記事はこちら。
ファームウェアアップデートバージョン1.40は無料で、次の機能を追加する。
- X Webcamソフトウェアのサポート。
- X Webcamによるフィルムシミュレーションのサポートにより、カメラをWebカメラとして使用しながらカラープロファイルを使用できる。
- カメラ内で付与したレーティング情報をサードパーティーのソフトウェア上でも確認することが出来るようになった。
X-Pro3 – V1.20アップデート
X-Pro3は静止画撮影に向くカメラだが、無料のファームウェアアップデートバージョン1.20が適応される。これにより、シャッターボタンを半押ししたときに、光学ファインダーモードでブライトフレームの位置をシフト位置に設定できるようになる。このアップデートでは、ブライトフレームのシフトされた位置を記憶するようにカメラを設定する機能が追加されている。設定をオンにすると、フォーカスを取得するたびにカメラがフレームの位置を再調整する必要がなくなる。
ファームウェアのアップデートは、2月末までに同社のサイトから入手できる予定。