富士フイルムは、「FUJINON Duvo HZK25-1000mm F2.8-F5.0 PLマウントシネマボックスレンズ」を発売すると発表した。ARRI PLマウント、40倍ズーム、1.5倍エクステンダー、25mm時の開放F値がF2.8のボックス型レンズだ。Super35とフルフレームの両方のセンサーをカバーし、シネスコカメラ向けの倍率と望遠リーチを高いレベルで両立している。
フジノンは、2022年11月に東京で開催されたInter BEEで、Duvo HZK25-1000mm F2.8-F5.0 PLマウントシネマボックスレンズを発表した。このレンズに関する記事と、この設計選択の理由と今日のライブプロダクションの具体的なニーズに関する富士フイルムのStosh Durbacz氏へのインタビューをご覧いただきたい。
フジノンDuvo HZK25-1000mm F2.8-5.0 – 特徴
HZK25-1000」は、ネイティブPLマウント、ズーム比40倍、望遠焦点距離1000mmを特徴とする箱型レンズだ。フルサイズセンサーとSuper35センサーの2つのセンサーサイズに対応するデュアルフォーマットシステムを採用している。HZK25-1000は、どちらのフォーマットでも同じ画角で撮影できるが、フルサイズセンサーをカバーするためには、1.5倍のエクスパンダーを使用する必要がある。これにより、焦点距離37.5-1500mm、F2.8-F5.0を実現できる。
また、既存のフジノンボックスレンズアクセサリーを使用することで、マルチカメラに対応できるため、カメラマンはHZK25-1000をライブ中継のセットアップで使用することができる。また、映画やCMの撮影では、ワイヤレスレンズコントローラーに接続することで、フォーカス、アイリス、ズームを遠隔操作することが可能だ。また、ブリージング補正技術を搭載しており、フォーカシング時に被写体のフレーミングが変化しないように配慮している。
光学式手ブレ補正
1500mmまでの焦点距離で運用する場合、本当にしっかりした重い三脚が必要で、なおかつ光学式手ブレ補正機構が必要だ。富士フイルムのセラミックボールローラーシステムを活用した防振機構とファームウェアが、安定した画像を実現する。足場や風による揺れに対して高い防振性能を発揮するだけでなく、手の震えも抑制し、安定した撮影を可能にする機構となっている。
フジノンDuvo HZK25-1000mm F2.8-5.0・・・映像例
このような長いレンズで撮影された映画がどのようなものか見たい場合は、FUJINON HZK25-1000 Cine Box PL Lensの公式発表映像である「Hyperactive」を下記から見ることができる。ぜひ、大きなモニターでフル4K解像度でご覧いただきたい。
また、このPLマウントボックススタイルレンズを使用したカメラチームのインプレッションとともに、レンズテストの舞台裏を撮影した動画を見ることができる。
主な特徴
- 40倍ボックススタイルズーム
- ARRI PLマウント
- ワイド25mm~テレ1000mm、エクステンダー1.5倍
- Super35およびフルフレームのシネカメラ用に設計
- 開放F値:F2.8-5.0
- 光学式手ブレ補正装置
- 30枚以上のレンズによる高い光学品質
- 自動呼吸補正
- 241mmフロントフィルター用ネジ
- ソフトで自然なボケ味を実現
- Preston & ARRI FIZコントロールで動作可能
- 最小物体距離 3,5m / 11,5ft
- 寸法 245.0×669.0mm、9.6×26.3in、(φ×L)
- 重量:28kg / 61,7lb
価格と発売時期
この28kg(61.7ポンド)の重いレンズは、放送局、プロダクション、レンタルハウス、または大規模な外部放送事業者を対象としている。フジノンDuvo HZK25-1000mm F2.8-F5.0 PLマウントシネマボックスレンズは、現在ご注文を受け付けている。メーカー希望小売価格は265,000ドルとなっている。
詳しくは、フジノンホームページをご覧ください。