富士フイルムは、今年8月に発売された28-100mm T2.9 PLズームレンズを補完するPremista80-250mmを発売した。共に、28mm〜250mmのほぼ10倍のズーム範囲をカバーし、同社のラージフォーマットセンサーに対応する。これらのレンズは最高級の品質、豊かなグラデーションを提供する。
Premista 80-250mm T2.9-3.5は、対角線43.2-46.3mmのラージフォーマットセンサーをカバーする。このレンズには、大口径の非球面レンズと、円形の13枚の絞り羽根が搭載されている。これにより、自然なボケと浅い被写界深度を可能な限り最高の画質で、深遠な映画のようなルックを生成する。高解像度のラージフォーマットイメージセンサー専用のレンズだ。
主な特徴
フジノンは通常、特許取得済みの技術やシステムをレンズに実装している。このレンズもズーム/フォーカシングシステムと相まって、シネマ用望遠ズームレンズの色収差低減に独自の技術を採用している。さらにフジノンは映画撮影に対応し、フレアやゴーストを最小限に抑えるために必要な技術を採用している。
多くのシネマレンズは「ビンテージソフトシャープネス」といった独特のまろやかなルックを持っている。富士フイルムは、この映画用レンズは驚くほどの鮮明さのレベルに到達したと述べると同時に、このレンズが自然な色のフィルム映像を意図していると強調している。また、XK、HK、MK、ZKなど好評のフジノンのレンズシリーズに適切に適合する色調の表現も考慮されている。このことは、1台のカメラで複数のレンズを使用したり、複数のカメラで同じシーンを撮影したりする場合特に重要となる。そのため、フジノンは全てのレンズで一貫性を提供している。これにより、カラーグレーディングのプロセスを簡素化することができる。
操作性
Premista 80-250mmはその価格帯のレンズの中でも最高品質の製品だが、操作性の面においても期待できるものだ。焦点距離を簡単に調整できる、フランジ付き焦点距離補正機能も搭載されている。またフォーカスリングの回転角度は280度と長くとられている。これにより、ラージフォーマットレンズの浅い被写界深度にも対応できる正確なフォーカシングが可能となる。また、Premista 28-100mmと80-250mmは、フロントフィルター径やアイリス、ズーム、フォーカスリングのギア位置を同一にしている。これにより、フォローフォーカスやマットボックスを再調整することなくレンズ交換ができる。
Premista 80-250mm T2.9-3.5には、Cookeの「/i®テクノロジー」に準拠した「ZEISS eXtended Data」が搭載されており、12月にファームウエアのバージョンアップで可能になる。
メーカー希望小売価格は 440万円(税別)。
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4,644,000 円(税込)