フジノンがPremistaラージフォーマットズームをNAB2019で展示
フジノン Premistaは、ラージフォーマットセンサー対応の2本の新しいシネズームレンズを発表した。標準の28-100mm T2.9ズームと望遠80-250 T2.9-3.5ズームがあり、どちらも今年中に発売される予定。 NAB2019で富士フイルムにインタビューした。
最初のニュース記事にあるように、フジノンはPremistaと名付けられた2本の新しいラージフォーマット用シネズームズームレンズを発表した。これらのズームレンズは、ケラレのない最大46.3 mmのイメージサークル(対角)をサポートしている。どちらもPLマウントとなっている。
Premistaという名前は、「プレミアム」と「VistaVision」という言葉の組み合わせに由来している。これは、50年代にParamountによって作成された35mmフィルムのワイドスクリーン版だ。ラージフォーマットセンサー対応で高品質の光学系を意味する。
フジノンがこれらの新しいレンズを導入する理由は映画撮影技術の最新動向による。RED、ソニー、キヤノン、ARRIなど多くのカメラメーカーはフルフレーム、あるいはフルフレームセンサーより少し大きいセンサーを搭載したカメラを導入しだした。 フジノンは2年間に渡りシネママーケットの傾向を見た結果、ラージフォーマット用ズームレンズを発売することを決定したのだ。
標準の28〜100mmズームは、ズーム全域でT2.9と一定のT値を持つ。 80-250mm望遠ズームは、約200mmまでT2.9一定で、それ以降はT3.5まで変化する。レンズの重量と大きさ、更には価格とのバランスを考慮した結果で、仮に全域を一定のT値にするとこの大きさ、重さ、価格では実現不可能だっただろう。
28-100mmの標準ズームは2019年8月に発売される予定。もう一つの80-250mm望遠ズームは今年中に発売予定とされているが、詳細の時期は未定。
価格は両方とも1本あたり約38,000ドルのため、主な顧客はレンタルハウスになるだろう。フジノンはすでにレンタルハウスから良い反応をいただいていると述べている。なお、これらのレンズは予約注文可能だ。