富士フイルムは2種類の新しいレンズを発表した。APS-Cセンサー搭載のXシリーズカメラ用のXF 16-80mm F / 4 R OIS WR、および大判フォーマットセンサー搭載のGFXシリーズ用のGF 50 mm F / 3.5 R LM WRだ。
フジノンXF 16-80mm F / 4 R OIS WR
APS-CフォーマットのXシリーズカメラ用レンズには、高品質のズームレンズが多くある。いくつか挙げると、エントリーレベルのズームレンズXF 18-55 mm f / 2.8-4 R LM OISや、あるいはもう少し用途が広いXF 18-135 mm f / 3.5-5.6 R LM OIS WRなどだ。また、XF 16-55 mm f / 2.8 R WRも優れたレンズだが、このズームレンズには手ぶれ補正機能は無い。
2018年7月に発表された、 FUJINON XF 16-80mm F / 4 R OIS WRが、いよいよ発売される。 24-120 mm(35 mm相当)の広角〜中望遠ズームレンズで、旅行での撮影などに最適だ。焦点距離、明るさ、および手振れ補正を絶妙にバランスさせている 。長さは88.9mm、重量は440gと小型軽量なのが魅力だ。
IBIS(ボディ内手振れ補正機能)を搭載した新しい富士フイルムのカメラが期待されるが、このレンズの光学式手ブレ補正は6 stopの手ブレ補正が可能とされている。三脚でカメラを使用するとき、レンズのOISをOffにするのを良く忘れてしまうが、このレンズは手持ち撮影していないことを検出することができる。また撮影スタイルに従ってOISの強度を調整する。
F / 4一定のF値で、9枚の絞り羽根を持ち、クリーミーな丸いボケを作り出す。レンズ構成は12群16枚で、歪みと球面収差を低減する3枚の非球面レンズと、色収差を最小限に抑える1枚の超低分散非球面レンズを含んでいる。また、スーパーEBC(電子ビームコーティング)が施されており、フレア/ゴーストを減らし、コントラストと色の精度を向上させる。
防塵防湿処理もされており、苛酷な条件下での撮影も可能。また、最短合焦距離は35cmで超近接撮影もできる。使用耐寒温度は-10C。フィルター径は72mmで、フードが付属する。
FUJINON GF 50mm F/3.5 R LM WR
GF 50mm F / 3.5R LM WRは、わずか84 x 48mmの小さなパンケーキレンズ。重さは335gで、現時点で入手できる最小かつ最軽量のGFレンズだ。レンズには絞りリングがあり、マニュアル絞りが可能。マニュアルで絞りを調整しない場合は、リングをAの位置にするとオートモードになる。
GFXカメラにマウントすると、このレンズは40mm(35mm換算)に相当する。常時装着して気軽に撮影できる、コンパクトレンズと言える。
レンズ構成は6群9枚で、1枚の非球面レンズで球面収差を軽減する。リニアAFモーターにより、写真/ビデオモードで高速かつ静かにフォーカシングできる。絞り羽根は9枚。
GF 50mm F / 3.5R LM WRは、XF 16-80mm F / 4R OIS WRと同等の耐塵、対候性を持ち最低動作温度は-10°C。最短合焦距離は55 cm、フィルター径は62 mmでフードが付属する。
価格と発売時期
GF 50mm F / 3.5R LM WRの希望小売価格は138,500円(税別)、 XF 16-80mm F / 4R OIS WRの希望小売価格は105,000円(同)だ。すでに予約注文が可能で、出荷予定日は9月末頃を予定している。
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FUJIFILM フジノンレンズ XF16-80mmF4 R OIS WR ※2019年9月下旬発売予定
FUJIFILM フジノンレンズ GF50mmF3.5 R LM WR ※2019年9月下旬発売予定